2018年1月23日(火)

動画炎上を起こす4つのワナ 様々な立場へ配慮必要
通販コンサルタント 村山らむね

コラム(ビジネス)
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2017/7/23 6:30
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 資生堂、ルミネ、ユニ・チャーム、そして最近ではサントリーなど、企業による動画の炎上が頻繁に話題になる。不思議なのは、どうしてそれが繰り返されるのかだ。

パナソニックの冷蔵庫のCMは共働き家庭の現在をうまく映しているが…(同社のサイトから)

パナソニックの冷蔵庫のCMは共働き家庭の現在をうまく映しているが…(同社のサイトから)

 まず、ある種、話題作りということで炎上を狙っている制作現場も多いだろう。これはそろそろやめたほうがいい。企業が長年培ったブランドを一瞬に失うリスクが高まっている。炎上は怒っている人たちがどうしても目立つが、実はその背後には黙って傷ついている人たちがいるのだ。

 サントリーも演出に女性を不快にする意図があったとみているが、ここまで女性たちが怒るのは想定外だったのだろう。

 難しいのは炎上を狙っていない炎上だ。春先に議論を巻き起こしたユニ・チャームの動画は、頑張っているママさんを応援するということだが、日本で陥りがちなワンオペ育児(ひとりでの育児)を肯定するような内容ともとらえられた。

 先日ある勉強会で尋ねると、男性、女性に関わらず、不愉快に思う動画やコンテンツにはばらつきがあった。特にユニ・チャームの動画は、非常に男性女性ともに支持が高く、どうして炎上が語られるのかわからないという人も多かった。

 企業や商品を好きになってもらうための動画で、人の心を、少なくとも対象の消費者集団を無駄に傷つけ、怒らせることは最小であるべきだ。にもかかわらず繰り返されるのは4つのワナがあるからではないか。

 まずオヤジのワナ。オヤジ目線がまかり通ってきた日本では、近年ようやくその不快感を口に出せるようになってきた。その結果「最近の女性はイライラしすぎ」というような意見も目立ってきたが、「今までどれだけ女性たちが我慢してきたか」と反論したい。東京のまちなかやテレビCMに映る、性的な映像やポスターについても、外国人の友だちは驚く。

 2つ目はウェブ表現のワナ。ウェブはクリック率を高めるために刺激的な表現を使う。反応があることが優先されるので、つい劣等感や罪悪感を刺激するような表現が入る。そのようなスタイルが、CMなどにも安易に用いられていないか。

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