2017年11月20日(月)

藤井四段の生中継、SNSで拡散しアベマTV活況
アジャイルメディア・ネットワーク取締役 徳力基彦

コラム(ビジネス)
(1/2ページ)
2017/7/9 6:30
保存
共有
印刷
その他

 先月から藤井聡太四段の歴代最多記録を更新する29連勝がおおいに話題になった。記録自体は7月2日に佐々木勇気五段による意地の勝利でストップしたが、この過程で生まれたもう1つの記録がある。この歴史的な対局をネットで生中継したAbema(アベマ)TVの視聴数だ。

藤井四段が先輩棋士に挑んだ「炎の七番勝負」は注目を集めた

藤井四段が先輩棋士に挑んだ「炎の七番勝負」は注目を集めた

 アベマTVが中継したチャンネルでの生中継は、29連勝を記録した対局の視聴数が793万回、連勝がストップした対局の視聴数は1242万回を突破。アベマTVの「将棋チャンネル」開設以来歴代1位、アベマTV全体での歴代視聴数でも2位だった。

 これらの数値はあくまで、番組への延べのアクセス数のようなので、793万人や1242万人が同時に視聴したわけではない点には注意が必要だ。ただ少なくとも数十万人以上がアベマTVで同時に見守っていた可能性が高いといえる。

 アベマTVの歴代視聴数記録のトップは5月7日に放送された「亀田興毅に勝ったら1000万円」という企画。この時は放送最中にアベマTVのサーバーがダウンしたことも話題を呼び、1420万回という記録を打ち立てた。

 亀田企画の際には、ユーチューブでも並行して生中継が実施され、ピーク時には70万人を超えるユーザーが同時に番組を視聴していたそうだ。同時に70万人というとテレビの地上波の視聴率で言えば1%前後の数値。それほど大きい数値に感じない人も多いかもしれないが、こうした記録がネット中継でも出てくるようになったというのは、とても大きな変化だろう。

 特に注目されるのは、コンテンツ側の生中継の選択肢が広がってきている点だ。

 インターネット以前の「生中継」といえば、テレビが主役。その対象になるのは野球やサッカー、そしてオリンピックの主要競技などで、いわゆる「マス」の視聴者が見込めるコンテンツが中心だった。

今なら有料会員限定記事がすべて読めます!
電子版10日間無料お試しキャンペーンは11月20日まで!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報