2017年11月19日(日)

関西の小売り、スマホで懸賞応募 ハガキより楽

コラム(ビジネス)
2017/7/8 6:30
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 関西のスーパー、オークワがスマートフォン(スマホ)のアプリを使った販売の取り組みを充実させている。大日本印刷日本ユニシスと共同で、アプリを使った商品キャンペーンの応募システムを導入した。アプリに表示された賞品を店頭で買うと、ポイントや賞品がもらえるキャンペーンに自動で応募できる。はがきより楽だと消費者に受け入れられ始めた。

アプリに表示されるキャンペーンを選び、対象商品の購入時に会員カードを提示すると応募が完了する

アプリに表示されるキャンペーンを選び、対象商品の購入時に会員カードを提示すると応募が完了する

 「対象商品を買うと抽選で100人にグッズがあたる」。スーパーなどに行くと、おなじみの賞品応募キャンペーンの一文を載せたポスターが目に付くことも多い。最近のオークワでこうした一文が表示されるのは、店頭ではなく消費者のアプリの画面の中だ。

 オークワは4月、アプリと会員情報を連動させた「オークワアプリ限定キャンペーン」を153店舗で導入した。利用するにはオークワの電子マネー機能つきポイントカードと、アプリの登録が必要となる。

 アプリで応募ページを開くと、「冷凍食品を買うと3000ポイントが20人に」「合計1000円以上買うと50人に名古屋で野球観戦のチケットが当たる」といった、実施中のキャンペーンが表示される。消費者はまず、自分が応募したいキャンペーンを選択する。

 その上でオークワの店舗で対象商品を実際に購入し、レジでポイントカードを提示すると応募が完了する。この時、ポイントカードの会員番号と購入情報が自動的にひもづけされる仕組みだ。

 アプリのキャンペーンでは対象商品を購入するとオークワで利用できるポイントや賞品がもらえる。例えばフマキラーと企画したキャンペーンでは、同社の虫よけスプレーの購入者に抽選で5000円相当のポイントがもらえる。

 オークワのキャンペーンにまずは味の素やフマキラー、森永乳業などが参加する。今後、食品や日用品メーカーなどの参加企業を募る。オークワの中井幸生営業企画部長は「年30件程度実施していきたい」と意気込む。

 小売店で実施する商品購入キャンペーンは一般的に、レシートやシールをはがきに貼って送る形式が多い。その際に、貼り付けや投函(とうかん)の作業に手間がかかるほか、はがきや切手代が購入者の負担になる場合もある。

 アプリであれば、はがきでは数分かかっていた作業が不要になり、料金負担もかからない。消費者が手間なく、キャンペーンに参加できるようになる。一方、店舗やメーカー側にとっても、はがきのような仕分け作業をしなくて済むわけだ。

 オークワの狙いは、データを活用することにもある。キャンペーンの応募状況や購入状況は店頭のPOS(販売時点情報管理)データと連動している。オークワやメーカーがキャンペーンを実施した時にどれだけ商品の売り上げが伸びるのかを、グラフなどで見える化して確認できる。

 オークワは2016年には、ポイントカードに電子マネーの決済機能を追加している。ポイントサービスや決済、キャンペーンなどを使ってマーケティングの精度を高め、顧客の来店や商品購入を増やしていく考えだ。(荒尾智洋)

[日経MJ2017年7月5日付]

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