2019年9月23日(月)

日清のカップ麺、1個から通販 格安アウトレットも

2017/6/24 6:30
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日清食品が昨年9月末にリニューアルオープンしたインターネット通販サイトの販売が好調だ。これまでケース単位でしか買えなかったのを1個単位で買えるように改めるとともに、送料無料になる金額も引き下げた。従来はファミリー層や中高年層のまとめ買い需要が多かったが、リニューアル後は若年層や個人世帯の利用も増えている。

「仕送りセット」など特徴を出したサイトにした

「仕送りセット」など特徴を出したサイトにした

日清食品が直営する通販サイト「日清食品グループ オンラインストア」では、主力のカップ麺「カップヌードル」や「どん兵衛」のほか、日清シスコの「ごろっとグラノーラ 贅沢果実」などグループの商品が購入できる。リニューアルにあたり商品を1個単位で買えるようにしたり、送料無料になる注文金額を従来の税別5000円以上から2000円以上に改めたりした。

個人や若年層のバラ買い需要を取り込み、通販サイトの購入者数はリニューアル前に比べ4倍になり、売上高は2.5倍に増えたという。異なる商品をそれぞれバラ買いし、合計で2000円以上にするという買い方も多いようだ。

買いやすさの工夫だけでなく、新しい企画を用意していることも奏功しているようだ。

通販サイトを開くと、トップページにある「日清の仕送りセット」や「アウトレットセール」の文字が目を引く。仕送りセットは、離れたところに暮らす子に親が送る用途などを想定した。カップヌードルやカップ焼きそば「U.F.O.」などが入ったセットを購入できる。購入者の住所から送り先の住所の距離が離れているほど割引額が増える仕組みだ。

アウトレットセールでは、直近でパッケージが変わった商品や賞味期限が近くなった商品を10%オフからといった価格で購入できる。半額以下で買える商品もある。

日清食品がこうした取り組みを強めている背景には、10~20代の若年層のカップ麺の喫食率を増やしたいことがある。現在、カップ麺を多く食べているのは30~40代。10~20代が日ごろから利用しているネットをその販売に生かすわけだ。

通販サイトではリニューアルと並行し、若者向けの商品も増やしている。人気のアニメやゲームなど、サブカルチャーとコラボしたカップヌードルをすでに通販限定で販売している。「若者の関心に寄り添うことで、カップヌードルの訴求力を高めたい」と日清食品の安藤徳隆社長は話す。

アニメなどは一人ひとりの趣向が異なり、好き嫌いもはっきりする。全国一律で店頭販売しやすい商品でもないが、ネット通販であれば、コアな層を狙った特徴ある商品も少量で対応できる。

ネット通販担当の日清食品マーケティング部ECグループの佐藤真有美ブランドマネージャーも「ニッチな需要にも対応できるパーソナルな販売を図る」ことが通販サイトリニューアルの目的の1つだと語る。今後も、コンビニやスーパーなどでは実施できない実験的な商品の販売などを通販サイトを使って展開していく考えだ。

足元のカップヌードルの販売は好調で、日清食品の2017年3月期の売上高は前の期比2.2%増の2285億円と、過去最高を更新した。ただ人口減少をにらむと、国内全体のパイは小さくなる。一定量を販売していくためにも、ネットを使って顧客層の裾野を広げる。(黒瀬泰斗)

[日経MJ2017年6月21日付]

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