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ジョイズの英会話学習アプリ、AI相手に話す能力磨く

2017/5/6 6:30
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 アプリ開発のジョイズ(東京・渋谷)が提供するビジネス英会話学習アプリ「テラトーク」が、世界136カ国に利用者を広げている。職種や場面ごとに100以上のコースがあり、実践的な英語を楽しく学べる。人工知能(AI)で発音を分析でき、聞く・読む・書くだけでなく話す能力を育成できる。英語力を「使える」レベルに引き上げたい人を後押しする。

英会話学習アプリ「テラトーク」では、好きなレッスンを選び、AIを相手に会話できる
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英会話学習アプリ「テラトーク」では、好きなレッスンを選び、AIを相手に会話できる

 テラトークには「留学生」「恋人との会話」「レンタカー店員」「投資家」など、それぞれの利用シーンを想定した100を超えるコースがある。コースを選択すると、さらに細かい場面に切り分けたレッスンが受けられる。例えば「留学生」コースを選ぶと、「ホストマザーにあいさつ」といった項目が出てくる。

 各レッスンではその場面でよく使われる一連のやりとりを音声で聞く。文字で読んで意味やつづりも確認できる。また、レッスン中に登場する単語と意味が異なる語を4つから選ぶ問題もあり、同意語を効率的に覚えられる。

 より実践的な内容を学べるよう、各コースの会話例は英語圏で様々な職種に就く人から聞き取り調査して作り込んだ。一部の会話例はハリウッド映画の脚本家に依頼して作り、内容自体もおもしろみがあるように工夫している。

 強みはこれだけではない。テラトークの最大の特徴は、「話す」能力をアプリを使って一人で伸ばせることにある。

 そのために同社が取り入れているのがAIの技術だ。単語を発音すると、AIが聞き取った語を音節に分け、ネーティブの発音と同じまたは違う箇所を解析して表示する。米国、英国、オーストラリアの3種類から評価基準の言語を選べる。

 柿原祥之代表は「読み書きは一人で上達できても、発音は客観的に評価してもらわないと良しあしが判断しにくい」と話す。AIを使えば、発音の練習や評価を支援できると考えた。

 ソニーでソフト開発に携わった経験のある柿原代表が主導し、「機械学習」の技術を応用。ネーティブの人が発音する単語を大量に読み込ませた。アプリに向かって英語を話すと、瞬時に該当する語を参照し、正誤を確かめられる。

 さらにレッスンではAIを相手に、会話例にそって実際にやりとりできる。AIが文法の正誤を判断できるようプログラムされており、語順が違っても意味が通るように話せば伝わるという。復習用に、「弱点克服ドリル」機能もつけた。レッスンで間違えた単語や、苦手な音節を含む単語を集めた問題に再挑戦できる。

 「(勉強に)かけた時間で最大の学習効果が出る」と柿原代表が意気込んで配信を始めたのが2016年2月。提供開始後すぐに米国のメディアに取り上げられる機会にも恵まれた。こうしたきっかけもあり、日本語版に加えて、簡易な英語でメニューや操作法が書かれた英語版の提供も早い段階から始めた。

 配信を始めてから1年で世界136カ国に広がり、今年2月時点で利用者は10万人弱になった。柿原代表は今後5年で2000万人まで増やす目標を掲げている。

 今夏には各コースの学習状況を集計し、「耳の良さ」「語彙力」など複数の指標に分けて個人の英語力を表示する機能も搭載する予定だ。英検やTOEICを受けなくても、常に自身の能力を把握しやすくなるという。

 アプリはアンドロイド版とiOS版があり、利用料金は月額1950円。AIによるレッスン機能がない無料版も提供している。新たな英語学習法としてさらに普及することを目指す。(池下祐磨)

[日経MJ2017年5月3日付]


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