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ハイイールド債券型に資金流入 金利上昇局面で強み発揮

投信番付

いわゆる「トランプ相場」で世界的に金利は上昇したものの長期的にみれば水準は依然低く、先進国の国債での運用では高いリターンは見込めない。そのため世界中の投資家が金利の高い金融商品を物色する動きを続けており、格付けが低い代わりに利回りが高い社債に投資する「ハイイールド債券型ファンド」の純資産残高が拡大している。

ハイイールド債型ファンド(ETF、通貨選択型を除く)を3月末の純資産残高でランキングしたところ、首位の「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」の年間上昇率は14.56%だった。上位では「みずほUSハイイールドオープンBコース(為替ヘッジなし)」が14.27%、「フィデリティ・グローバル・ハイ・イールド・ファンド(毎月決算型)」は9.89%だった。

上位ファンドの基準価額の上昇について要因分析すると、ハイイールド債の価格上昇と利息収入が運用成績に貢献した。ハイイールド債は株式と同様に企業業績との連動性が高いため、通常は景気回復が価格に反映される。米国のハイイールド債の最終利回りは6.0%程度と高く、利子収入の蓄積も期待できる。

一般的には金利が上昇すると債券価格は下落するが、ハイイールド債は業績回復で発行体の信用力が向上する。そのため景気回復過程での金利上昇局面に比較的強いという特徴がある。この1年でも米国債の金利は上昇(債券価格は下落)したが、米ハイイールド債の価格は上昇した。

ただ、米ハイイールド債と米10年物国債の利回りの差であるスプレッド(上乗せ金利)は2016年央に6%程度だったが、直近では4%程度まで縮小した。企業業績の拡大でスプレッドは縮小する傾向があるものの、米国のハイイールド債は「買われ過ぎ」ともいえる。ハイイールド債はマーケットが混乱した際に国債などと比べて値動きが大きくなる傾向があるため、注意が必要だ。

(QUICK資産運用研究所 清家武)

[日本経済新聞夕刊4月27日付]

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