最期の医療、財政の宿題 患者の意思に解を探す
支え合いの境界(1)
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年に130万人近い人が亡くなる今の日本。最期に至るときをどう支えるのか。取材班はこの問題と向き合おうと思った。
厚生労働省で検討が進んでいる案件がある。2018年度に改定する医療サービスの公定価格で「終末期」に焦点を当てようとしているのだ。「多くの高齢者の生活の質(QOL)を高める」という看板の裏には医療費の抑制がある。
終末期に1.2兆円
厚労省には苦い記憶がある。08年に「終末期相談支援料」を導入したところ、「延...
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