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米外交 通貨を武器に トランプ氏「ドル強すぎる」

2017/4/14 2:30
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【ワシントン=河浪武史】トランプ米大統領の発言に市場が揺さぶられている。「強すぎるドル」の是正を打ち出すと、13日の外国為替市場は円高・株安の流れが鮮明となった。トランプ氏は通貨・為替政策を武器に外交面での譲歩や協力を各国から引き出す戦略とみられる。日米経済対話や20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議など国際金融の重要イベントを控え、米国から名指し批判をかわしたい日本政府は身動きしづらくなっている。

ドルは世界貿易に使われる基軸通貨で、米大統領が相場に言及すれば、国際経済への影響は大きい。日米欧は相場への発言権を主に財務相に委ね、大統領や首相が自ら介入しないのを不文律にしてきた。それを覆し、「ドルは強くなりすぎた」とする久しぶりのトランプ砲に市場は動揺した。

米政権の真意は読みにくいが、日本の財務省などは中国との関係が背景にあるとみる。トランプ氏は米紙のインタビューで、中国を「為替操作国」と認定することを見送る考えを示した。北朝鮮政策への協力の見返りとした面が大きい。中国との通貨摩擦が増せば、「北朝鮮政策を巡る米中協力に影響する」というのがトランプ氏の主張だ。

米政権が通貨政策を外交取引に使えば、マクロ経済政策との一体感がなくなり、相場の先行きは一層見えにくくなる。トランプ氏は中国や日本などとの貿易不均衡是正を最優先課題としており、通貨政策は強力な武器になる。18日の日米経済対話は為替政策を枠外とするが、米共和党関係者は「為替問題は最後の切り札」としたたかに話す。

トランプ政権は内政のかじ取りに苦慮している。オバマケア(医療保険制度改革法)代替案が頓挫するなど失策続き。大型の税制改革やインフラ投資もなかなか議会と折り合えない。電撃的なシリア攻撃など対外圧力を強めて失地回復を狙っている。通貨外交もその一手段となれば、国際的な経済体制をさらに揺さぶる可能性がある。

日本も警戒感を強めている。2月の日米首脳会談では為替政策を両国の財務相に任せることで合意。露骨にトランプ発言に反論して米国を刺激すれば、経済対話で「通貨安誘導」批判を突きつけられかねない。財務省は為替政策のコントロールが利かなくなる事態を危ぶむ。財務省幹部は12日に続き13日も急伸する円相場に沈黙した。

市場は近く米財務省が公表する為替報告書にも注目する。大和証券の亀岡裕次氏は「円安への懸念が具体的に示されるなど、新たな材料が出れば、来週にかけて107円台後半まで円高が進む可能性がある」とみる。

菅義偉官房長官は13日の記者会見で「為替の安定が重要だ。為替市場の動向には緊張感を持って注視していきたい」と述べた。日本側が為替に言及しづらい局面はなお続く見通し。政府が動かないと見透かせば、投機的な円買い・ドル売りを誘発するとの見方も出る。

ドルは世界貿易に使われる基軸通貨で、米大統領が相場に言及すれば、国際経済への影響は大きい。日米欧は相場への発言権を主に財務相に委ね、大統領や首相が自ら介入しないのを不文律にしてきた。それを覆し、「ドルは強くなりすぎた」とする久しぶりのトランプ砲に市場は動揺した。

米政権の真意は読みにくいが、日本の財務省などは中国との関係が背景にあるとみる。トランプ氏は米紙のインタビューで、中国を「為替操作国」と認定することを見送る考えを示した。北朝鮮政策への協力の見返りとした面が大きい。中国との通貨摩擦が増せば、「北朝鮮政策を巡る米中協力に影響する」というのがトランプ氏の主張だ。

米政権が通貨政策を外交取引に使えば、マクロ経済政策との一体感がなくなり、相場の先行きは一層見えにくくなる。トランプ氏は中国や日本などとの貿易不均衡是正を最優先課題としており、通貨政策は強力な武器になる。18日の日米経済対話は為替政策を枠外とするが、米共和党関係者は「為替問題は最後の切り札」としたたかに話す。

トランプ政権は内政のかじ取りに苦慮している。オバマケア(医療保険制度改革法)代替案が頓挫するなど失策続き。大型の税制改革やインフラ投資もなかなか議会と折り合えない。電撃的なシリア攻撃など対外圧力を強めて失地回復を狙っている。通貨外交もその一手段となれば、国際的な経済体制をさらに揺さぶる可能性がある。

日本も警戒感を強めている。2月の日米首脳会談では為替政策を両国の財務相に任せることで合意。露骨にトランプ発言に反論して米国を刺激すれば、経済対話で「通貨安誘導」批判を突きつけられかねない。財務省は為替政策のコントロールが利かなくなる事態を危ぶむ。財務省幹部は12日に続き13日も急伸する円相場に沈黙した。

市場は近く米財務省が公表する為替報告書にも注目する。大和証券の亀岡裕次氏は「円安への懸念が具体的に示されるなど、新たな材料が出れば、来週にかけて107円台後半まで円高が進む可能性がある」とみる。

菅義偉官房長官は13日の記者会見で「為替の安定が重要だ。為替市場の動向には緊張感を持って注視していきたい」と述べた。日本側が為替に言及しづらい局面はなお続く見通し。政府が動かないと見透かせば、投機的な円買い・ドル売りを誘発するとの見方も出る。

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