2017年11月18日(土)

「製造業、顧客と接点を」AIなど活用カギ

2017/2/1付
保存
共有
印刷
その他

 産業技術総合研究所が主催する「日本を元気にする産業技術会議」(後援・日本経済新聞社)は31日、シンポジウム「ものことづくりによる製造業のサービス化」を東京都内で開いた。あらゆるモノがネットにつながる「IoT」や人工知能(AI)の活用が、サービス創出の鍵となるとの意見が聞かれた。

 研究所の瀬戸政宏理事は「高品質の製品を大量に作る日本の製造業は顧客との接点が乏しくなりがち」と指摘した。消費者との接点を持ち、サービスも磨きながら、新たな価値づくりを目指す必要があると述べた。

 日本IBMの山本宏技術理事は人口減少をみすえ、製造業の自動化システムを開発していることを紹介した。自動化といえばAIが話題になるが、この点についてはAIには感情がないと指摘。「ものづくりで品質を決めるのは、あくまで人のノウハウや情熱」と話した。AIは、人間の視覚や聴覚を担って人間の意思決定をサポートすることになら活用できると語った。

 研究所の人間情報研究部門、持丸正明部門長はテレビを例にとり「性能は向上したが、消費者が受けるインパクトは薄れている」と述べた。インパクトを与えるため、研究所として企業と一緒にビッグデータを活用したサービスをつくりたいと話した。日本が得意な自動車や家電とIoTを組み合わせれば、さらに強くなると期待を寄せた。

 コマツの北岡博之CTO室主任技師は、世界で稼働する建設機械・鉱山機械43万台からデータを集め、運用費の削減につながる支援をしていると紹介。人手不足に危機感を示し「IoTを活用し、労働生産性を高めなければ施工現場は成り立たなくなる」と述べた。

今なら有料会員限定記事がすべて読めます!
電子版10日間無料お試しキャンペーンは11月20日まで!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ

企業・業界をもっと詳しく

企業がわかる。業界がみえる。ニュースとデータをまとめてチェック!



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報