脱デフレ 金融政策では限界だ
クリストファー・シムズ氏 米プリンストン大教授
[有料会員限定]
日銀の金融緩和に限界論がささやかれ、財政支出で物価上昇率2%を目指そうという新理論がわき起こっている。壮大な量的緩和を提唱したリフレ派が「財政拡張派」にくら替えする動きもある。いったいどんな考え方なのか。ノーベル経済学賞を受賞し「物価水準の財政理論(FTPL)」を唱える米プリンストン大のクリストファー・シムズ教授に聞いた。
インフレで債務軽減 宣言を
――日銀が「量的質的金融緩和」を始めてまもなく4年。物価上昇率は2%に届かないまま...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り3981文字
関連キーワード