インフルエンサー向けクーポン 「発信力」を評価

2017/1/21 6:30
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レポハピ(大阪市)は交流サイト(SNS)で影響力を持つ人(インフルエンサー)向けのクーポンサイトを運営している。友達の多さなどSNSでの発信力を100段階で自動評価し、一般的なサイトよりお得な割引券をわたす仕組み。外食店など店側にとっては同じ費用でも大きな口コミ効果を期待できる。

お得感の高いクーポンを「招待状」として送りSNS投稿を促す

お得感の高いクーポンを「招待状」として送りSNS投稿を促す

クーポンサイト「レポハピ」は、店側がクーポンを配るユーザーを選べるのが特徴だ。大阪府の飲食店など約200店舗が参加している。開始から6カ月で約3千人が会員登録した。

立ち上げる際、原武嗣社長が着目したのがインフルエンサーだ。数多くある同様のサービスが匿名で使えるのに対し、実名SNSのフェイスブックのアカウントを通じた登録にこだわった。

店側がクーポンを配るユーザーを選ぶのに役立つのが、インフルエンサーの分析機能だ。レポハピやフェイスブックの利用実績、友人数をもとに1~100のレベルを自動算出。年齢や職業、レポハピ内でどんなジャンルの店の情報を見たかといった情報を判断材料にして、特定の会員にクーポンを送れる。「いちげんさんよりリピーターを増やしたい店舗から好評」(原社長)という。

レベルは普段のSNSの活動を反映しているため、店側はクーポンを使ったユーザーが感想をSNS上に投稿したときの反響を予想できる。読み手は投稿者と知り合いのことが多く、従来の口コミサイトよりも身近に感じ「あの人が評価しているなら行ってみよう」という評判の広まり方を期待できる。

SNSでの投稿を強制はしないが、店で実際にクーポンを使用したユーザーには、感想などの投稿を促すメールを送信する。

ユーザーにとっては、レベルや嗜好に応じて店から「招待状」という形でクーポンなどが届き、従来のサービスよりも自分好みの特典が届きやすい。「お会計から2千円引き」や「お会計から数十%割引」など、割引幅も大きい。

レベルはサイトにアクセスする度に更新される。レベルを上げれば、より多くの割引券を受け取れる。「店の約半数が、SNSで友人が500人以上いるユーザーを割引の対象にしている」(原社長)という。

昨年12月からは、登録店の料理や店内の様子を伝える記事の掲載を始めた。「割引券を入手した店の詳細を知りたい」という会員の要望に応えるほか、未登録の消費者も閲覧できるようにして会員数の増加を目指す。

希望した店に同社の契約ライターが取材する。当面は掲載料は無料だ。これまで、店の情報は住所や料理のジャンルなど限られたものだった。今年4月には東京の店の登録も始め、18年3月の登録店数は今の約4倍の700店を目指す。

インターネット上の情報は玉石混交。「(消費者に知られないように広告やマーケティング活動をする)ステルスマーケティングやキュレーション(まとめ)サイトを疑う意識も強まっている」(原社長)

レポハピはインフルエンサーの力を借り、友達づてに口コミを広げることで、信頼性の高い広告効果を打ち出していく。

(大沢薫)

[日経MJ2017年1月18日付]

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