春秋

2016/12/28 2:30
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鴨長明は「方丈記」に、平安京を襲った大火のありさまを生々しく描いている。1177年4月、強風すさぶ夜の記録だ。都の東南から出た火はあっという間に官庁街に及ぶ。空は真っ赤に染まり「吹き切られたる焔(ほのお)、飛ぶがごとくして一、二町を越えつつ移りゆく」。

▼炎は建物を次から次へとのみ込んでいくだけでなく、風に乗って「飛ぶ」。その恐ろしさを長明は克明に記したわけだ。火の玉が100メートルも200メート…

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