中田英寿氏がネット活用指南 世界見据えよ (徳力基彦)

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2016/10/2 6:30
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当日の議論でも問題になったが、多くの日本企業は英語のホームページを持っていない。大企業でもそうなのだから、日本酒のような伝統産業が英語のホームページを開設する余裕がないのはある意味当然だろう。

とくりき・もとひこ 名大法卒。NTTを経て06年アジャイルメディア・ネットワーク設立に参画、09年社長。14年3月から取締役最高マーケティング責任者(CMO)。

とくりき・もとひこ 名大法卒。NTTを経て06年アジャイルメディア・ネットワーク設立に参画、09年社長。14年3月から取締役最高マーケティング責任者(CMO)。

ただ、海外の人々から見れば、英語のホームページがないというのは、世界での勝負を最初から捨てているに等しい行為でもある。

インターネットやスマホの進化により、誰でも世界で勝負しやすい時代になっているのに、多くの日本企業は最初からその勝負を捨てて、国内のみの勝負に特化してしまっているのだ。

実は日本で日本一になってから世界を目指すよりも、最初から世界を見ることで日本よりも先に世界で成功するケースが増えてきている。

アドテックの午後のセッションでも、日本女子プロ野球機構の理事をされている石井宏司氏が、女子プロ野球の世界において日本が世界の中心になるという大きな構想をぶち上げていたし、プロ野球パリーグのマーケティングに携わる根岸友喜氏も、日本で確立したシステムを海外に販売する構想を披露していた。

人口減少が確実視される日本においては、いわゆる製品やサービスだけでなくスポーツのような産業も世界を最初から見据える必要がある時代に突入しているわけだ。

日本企業が世界で勝つために一番必要なのは、最初から世界を見据えるという意識改革なのかもしれない。

(アジャイルメディア・ネットワーク取締役)

[日経MJ2016年9月30日付]

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