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美容室もデータ分析時代 スマホでリピーターを確保

リクルートライフスタイル(東京・千代田)は、美容室やネイル・エステサロンが簡単に自店の経営を分析できるサービスを始めた。予約サイト「ホットペッパービューティー」に付随する予約管理サービスに、新機能を加えた。顧客ごとに来店頻度を把握してタイミング良くメールを送り、美容業界にとって生命線のリピーターづくりを助ける。

顧客のリピート頻度などが一目で分かるようにした

リクルートは2007年にウェブ版のホットペッパービューティーを開設。今では全国で5万店が利用し、年間4500万件もの予約がある。

その普及に合わせて、12年からは予約管理システム「サロンボード」を提供している。ホットペッパーに広告掲載料を支払っていれば、追加料金はかからない。

サロンボードはネット予約を即時に画面に反映し、電話で受け付けた予約もパソコンから入力することで重複を防ぐ。さらに顧客管理、レジと機能を拡充してきた。

IT(情報技術)に不慣れな人でも分かりやすい表示、使いやすい操作に取り組んできた。予約の表示画面は多くの店舗で使われていた紙の台帳に近い形。美容師ごとに時間別で予約客の情報や施術メニュー、割引の有無などが分かるようにしている。

3月から追加した経営管理機能は「いまだに感覚で経営している店舗が多い美容業界に、データマーケティングを取り入れる」(池上晋介統括プロデューサー)ことを心がけたという。数値管理に詳しくない美容師などが「知りたいこと、簡単に販促活動につながること」を意識した。

美容業界では繰り返し来てくれる顧客をどれだけ作り、その顧客を離さないかが重要。つまり、リピート率の向上と失客率の低下だ。

リピート分析では来店客を「新規」「再来店」「固定客」「6カ月以上来店がなかったが戻ってきた客」の4つに分類。それぞれの人数や構成比だけでなく、来店から何カ月目に再来店しているか、来店せず失客したかが一画面でわかるようにした。

分類ごとに再来店が多い月を自動的に色を付けて表示、再来店に向けた販促につなげられる。

来店サイクル分析では過去1年間のデータを基に、何月に何カ月サイクルで来る客が何人いるかを一目でわかるようにした。

来店周期が一定していてそろそろ訪れそうな客や、これまでの来店周期を過ぎたのに訪れていない客を色で分けて見つけられる。

リピート分析、来店サイクル分析とも分析結果をクリックするだけで、そこに区分されている顧客の一覧がでてくる。その顧客に一斉にメールを送ることもできるし、顧客を選んで送ることもできる。メールに割引クーポンなどを付ければ来店を促せる。

経営者だけでなく、美容師も自分の予約状況や固定客の情報などを随時、スマートフォンから家にいながら確認できる。そのため、ある程度柔軟な働き方が可能で、中小企業にとって労務管理にもつながる。

さらに経営分析が進めば、時期や曜日、時間帯など「混雑状況などに応じた価格設定につなげられる可能性もある」(池上プロデューサー)という。

(堤正治)

[日経MJ2016年6月22日付]

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