アプリで楽々バーベキュー 場所・食材・道具など指南
焼き加減も
最初の難関が「場所選び」だ。自宅の庭や屋上のテラスでバーベキューを開催できる人は一握り。多くの人は、公園や川沿いなどパブリックスペースで実施することになる。たとえ広大な敷地の公園でも、火を使った調理自体を禁止している自治体は多い。許可されていない場所で、勝手にバーベキューを始めるのはご法度だ。
まずは場所探し

「満福バーベキュー場ナビ」は、バーベキュー場を手軽に探したい人向けのアプリ。全国各地にある1000カ所以上のバーベキュースポットが登録されている。スマホ内蔵の全地球測位システム(GPS)機能と連動しており、アプリを起動した場所の近くにあるバーベキュー場を地図上に表示してくれる。
チェックしたいスポットをタッチすると、バーベキュー場の雰囲気やトイレ・駐車場設備の有無、利用料金、問い合わせ先などが一覧できる。試しに、記者が時折利用している都立木場公園(東京・江東)の情報をチェックしてみたところ、「予約開始日は、希望日の前月10日」「シーズンの土日祝日はすぐに予約でいっぱいになる」「子供向けの遊具や水遊び場がある」など、役立つ情報が詳細に書き込まれていた。
アプリに付随する「お役立ちコンテンツ」も便利だ。バーベキューに必要な器材や服装、タープテントの開き方、初心者の心得などがまとめられている。このアプリは、バーベキューの食材や器材などのデリバリーサービスを提供する企業が広告目的で運営しているが、情報量は目を見はるものがある。

バーベキュー場が決まったら、次は食材の選定だ。定番はカットした肉や野菜、ソーセージなどだが、分厚い肉の塊をグリルで豪快に焼き上げるのも一興だろう。そんな人にお薦めなアプリが「バービーメイト」だ。火の通り具合がわかりにくい塊肉の焼き加減を分かりやすく教えてくれる。
使い方は簡単。アプリを起動したら、「肉の部位(もも肉、サーロインなど)」「肉の厚さ」「調理法(BBQ用グリル、フライパンなど)」「仕上がり(ミディアム、ウエルダンなど)」を選んでスタートボタンを押すだけ。焼き上がり時間を示すタイマーのカウントダウンが始まり、適切なタイミングで「中火にしよう」「裏返そう」「火からおろしアルミホイルで包もう」と指南してくれる。指示に従えば好みの焼き加減のステーキの出来上がりだ。
日ごろ作ったことがない料理に挑戦したいなら、アウトドア用品を製造・販売しているコールマン提供の「CAMPレシピ」もお薦め。「エビのレモンマリネ焼き」や「おつまみスモーク」などバーベキューグリルやダッチオーブンを使ったレシピが多数載っている。
精算もスマートに
食材や飲み物、紙皿、割り箸など、かかった費用は解散前に参加者から徴収することになる。デキる幹事なら精算もスマートに済ませたいものだ。費用の精算時に役立つのが「お父さん割勘計算」。かかった費用と参加人数を入力すれば、100円単位に切り上げた1人当たりの割り勘金額を即座に計算してくれる。多めに払う人や少なめに払う人を指定することで、徴収費用を微調整する機能もある。
梅雨入りするまでは、しばらく行楽日和が続く。会社の同僚や友人に声をかけ、スマホ片手にバーベキューを企画してはいかがだろうか。
(コンテンツ編集部 菅井光浩)
[日本経済新聞夕刊2016年5月12日付]
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