2019年8月23日(金)

比大統領、対中協議「年内に」 南シナ海問題で

2016/8/24 3:30
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【マニラ=佐竹実】フィリピンのドゥテルテ大統領は23日、南シナ海の領有権問題を巡る中国との2国間協議の開催時期について「今年中に」と述べた。首都マニラのマラカニアン宮殿(大統領府)で記者団の質問に答えた。中国との2国間協議の具体的な時期に言及したのは初めて。

ドゥテルテ大統領 

ドゥテルテ大統領 

国連海洋法条約に基づくオランダ・ハーグの仲裁裁判所は7月、南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)周辺で中国がフィリピン漁民を妨害していることを違法と認定したが、中国は実効支配と妨害を続ける。比政府はこの状況を打開するために2国間協議を開催したい考えで、ラモス元大統領を特使として派遣し、正式な協議に向けた調整を始めている。

ラモス氏は今月香港で、中国全国人民代表大会(全人代=国会)外事委員会の傅瑩主任委員(元外務次官、元フィリピン大使)と面会した。ドゥテルテ氏は23日、「ラモス氏は非常に重要な仕事をした。中国は我々の話を聞くべきだ」と発言。「今はフィリピン人の漁業の権利を取り戻すことを考えるべきだ」と語った。

中国は仲裁裁判の判決の棚上げを2国間協議の前提にするよう求めており、ドゥテルテ氏の発言通りに協議が実現するかは不透明だ。日本外交筋は「協議を通じて中国に取り込まれる可能性も捨てきれない」と警戒している。

比政府は9月にラオスで開かれる東アジア首脳会議の場などでの会談も模索している。

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