韓国大統領 権限強大、スキャンダルも多く

2017/5/10付
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韓国大統領は国家元首と行政府のトップを兼ね、強大な権限を持つ。具体的には国会への予算提出権や法案の拒否権がある。公務員や大法院長(最高裁判所長官)らの任命権で行政と司法に影響力を持ち、軍に対しても国軍統帥権を与えられている。条約の締結・批准や宣戦布告の権限、憲法改正の提案や戒厳令布告などもできる。大統領府は官邸を指す「青瓦台」の別名で呼ぶこともある。

初代は独立後の1948年に就任した李承晩(イ・スンマン)大統領。87年の民主化以降は間接選挙を改め、満19歳以上の直接選挙で選ばれる。任期は5年で再選は禁止。韓国では保革の政権交代が定着しており、特に反対勢力が政権をとった場合、前政権を否定する傾向があるため、政策の一貫性が保ちにくい面もある。

強いリーダーシップを発揮できる半面、大統領の権力に近い肉親や側近が権勢を振るい、スキャンダルも多い。今回の大統領選でも憲法改正の必要性が議論されている。大統領の権限を外交や国防に限り、経済などの内政は国会で選んだ首相に委譲する案や、大統領制から議院内閣制に変更するなどの案がある。

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