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中国の海洋進出「深い懸念」 米国務長官、ベトナム訪問

2015/8/8付
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【ハノイ=富山篤】ケリー米国務長官は7日、ベトナムの首都ハノイを訪問し、ミン副首相兼外相と会談した。ケリー氏は緊張が高まる南シナ海問題について「一方的な開発や軍事化(の可能性がある動き)について深い懸念を持っている」と述べ、中国による海洋進出について警戒感をあらわにした。

ミン氏と会談後、記者会見に臨んだケリー氏は南シナ海問題について「米国は大きな関心を持っている」としたうえで、海洋における法の支配の重要性を強調。国際機関による仲裁などを通じた解決を提案した。

また、国交正常化20年を迎えたベトナムとの2国間関係の強化に関しては具体的な言及はなかった。ただ、昨年10月にはベトナム戦争の終結から40年ぶりに武器禁輸を一部解除したことなどから、今後は禁輸の全面解除などの踏み込んだ協力に発展する可能性もある。

7月には最高指導者のグエン・フー・チョン共産党書記長が書記長として初めて訪米した。今後の両国関係の改善の最大の障害となる政治犯の収容などの人権問題について、ケリー氏は「前向きに改善する動きが見られる」としてベトナムの取り組みを評価した。

一方、ケリー氏は米国とベトナムがともに加わる環太平洋経済連携協定(TPP)交渉にも言及。「いくつかの話し合うべき問題が残っているが、数カ月以内に解決できる」と見通しを語った。ベトナムは繊維製品、靴、農水産品の輸出拡大が見込めるとしてTPPの発効に期待する一方、様々な優遇措置を求めており、会談では交渉の進め方などについても意見が交わされたもようだ。

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