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中国共産党「党に劣悪な影響」 周永康氏の処分決定

【北京=島田学】中国共産党が収賄や職権乱用などの容疑で党籍剥奪処分とした周永康・前政治局常務委員について、周氏の調査にあたった党中央規律検査委員会は6日、「党のイメージを大きく損ね、党に重大な損失と劣悪な影響をもたらした」と批判した。党機関紙の人民日報も6日付の論評記事で、今後も党内の腐敗を徹底追及するという習近平国家主席の方針を伝えた。

共産党は5日に政治局会議で、周氏を収賄や職権乱用、機密漏洩などの容疑で党籍剥奪処分とし、刑事責任を追及することを決定。最高人民検察院(最高検)も周氏の逮捕を決めた。政治局常務委員経験者の収賄容疑での摘発は1949年の新中国建国後は初めてだ。

人民日報の論評記事は「党内の腐敗現象は健康な体をむしばむ悪性腫瘍のようなものだ」と指摘し、「断固排除することが必然的要求だ」と強調した。今回の周氏の処分は「腐敗の取り締まりに例外のないことを示した」と評価し、今後も地位の高低にとらわれずに腐敗摘発を進める方針を表した。

これまで共産党は安定した党運営を図るため、党最高指導部にあたる政治局常務委員経験者については過去の容疑は追及しないという慣例に従ってきた。習氏は今回この慣例を覆した。反腐敗運動を通じて党内の潜在的な対抗勢力を抑え込み、党内での権力基盤を強める狙いがあった。

周氏の処分を巡っては、党内の長老らの間で慎重な意見も根強かった。だが人民日報の論評記事は、党内では「面従腹背は決して許さない。いかなる形であれ徒党を組むことも決して許さない」と強調し、党内長老らの動きをけん制した。

共産党は7月末に「重大な規律違反」を理由に周氏の調査を始めたことを発表していた。中国の国営新華社は今回、習指導部がすでに昨年12月1日の時点で党政治局常務委員会を開き、周氏を規律違反の疑いで調査することを内定していたことも明らかにした。この頃から周氏が事実上の軟禁状態にあるとされていたが、公表されていなかった。

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