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経常黒字8月23%増、2兆円

9年ぶり高水準、原油安・円高で貿易黒字に

財務省が11日発表した8月の国際収支統計(速報)によると、海外とのモノやサービスなどの取引状況を表す経常収支は2兆8億円の黒字だった。前年同月に比べて23.1%増え、8月としては9年ぶりの高水準となった。前年と比べて原油価格が下がっていることや円高の影響で輸入額が大幅に減り、貿易収支が黒字に転換した。

経常黒字は26カ月連続だった。黒字額を押し上げたのは貿易収支で、前年同月の3292億円の赤字から2432億円の黒字に転じた。

輸入額は5兆587億円と、前年同月から18.3%減少した。円高のほか、前年と比べた資源価格の下落で原油や液化天然ガス(LNG)の輸入額が減った。輸出額は自動車や鉄鋼などが振るわず9.6%減の5兆3019億円。輸入額の減少幅が輸出の落ち込みよりも大きかったため、差し引きした貿易収支は黒字となった。

サービス収支は525億円の赤字(前年同月は421億円の黒字)だった。大口の支払い案件があった「その他サービス収支」が前年同月の黒字から赤字に転じたのが主因だ。

8月は円高や原油安を背景に夏季休暇を利用して海外に行く日本人が大幅に増えた。訪日外国人も8月として過去最高を記録したが、日本人の出国が増えたことで旅行収支の黒字は縮小した。

企業の海外子会社から受け取った配当金などを含む第1次所得収支は1兆9853億円の黒字だった。前年同月から2.8%減少した。世界的な低金利の影響で債券利子が伸び悩んだほか、円高で海外子会社から受け取る配当金が減少した。

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