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中国の進出に強い懸念 防衛白書

北朝鮮ミサイル「技術向上」

中谷元・防衛相は2日の閣議で、2016年版防衛白書を報告した。東・南シナ海での中国の海洋進出を「今後の方向性に強い懸念を抱かせる」と批判し、15年白書の「懸念」よりも表現を強めた。「力を背景とした現状変更は、既成事実化を着実に進めている」と明記。北朝鮮の核実験やミサイル発射は「地域・国際社会の安全に重大かつ差し迫った脅威」と指摘した。

白書はアジア太平洋地域の安全保障環境が「より深刻化している」と強調。日本周辺では、中国海軍艦艇による太平洋への進出が高い頻度で継続しているとし「外洋への展開能力の向上を図っている」と分析した。

6月に中国軍艦が沖縄県・尖閣諸島の接続水域を航行し、鹿児島県沖では領海侵入したとして「周辺海域の行動を一方的にエスカレートさせている」と懸念した。南シナ海での大規模な埋め立てに関する解説を設け「シーレーン(海上交通路)の安定的利用へのリスク増大」を指摘し、将来的な防空識別圏(ADIZ)設定の可能性にも言及した。国防政策や軍事力に関して「透明性を高めることが強く望まれる」と迫った。

北朝鮮は過去4回の核実験で「核兵器の小型化・弾頭化に至っている可能性も考えられる」とした。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)などの開発で「打撃能力の多様化と残存性の向上を企図している」と訴えた。

2月に発射した人工衛星と称する弾道ミサイルはテポドン2派生型と断定し「長射程の技術的信頼性が前進している」と分析。6月に発射した「ムスダン」は、高度が1千キロメートル超に達したのを踏まえ「中距離弾道ミサイルとしての一定の機能を示した」と危惧した。

日本の領土問題をめぐっては「わが国固有の領土である北方領土や竹島が依然として未解決」と指摘した。

国際テロは「中東・北アフリカにとどまらずグローバルに拡散している」と強調。7月にバングラデシュの飲食店襲撃で邦人が犠牲になったのを踏まえ「わが国自身の問題として正面から捉えなければならない」と警鐘を鳴らした。

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