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福袋、新春彩る「コト消費」 百貨店の企画出そろう

2016/11/8付
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百貨店各社が7日、2017年の初売りで販売する福袋の内容を発表した。目立つのは「コト消費」に関連した企画。高島屋は多くのオリンピック選手を輩出する実業団の関係者から直接教わることができる商品、三越伊勢丹ホールディングスは手軽にキャンピングカーを利用できる商品を売り出す。

高島屋は体験型の福袋を増やし、集客につなげる(東京都中央区)

高島屋は体験型の福袋を増やし、集客につなげる(東京都中央区)

高島屋が関東地方の店舗で販売するのはリオデジャネイロ五輪のバドミントン女子ダブルスで金メダルを獲得した「タカマツ」ペアが所属する日本ユニシスの現役選手と練習できる福袋だ。小学生チーム1チーム限定で価格は2万170円。ダンスユニット「TRF」のSAM(サム)さんが監修するシニア層向けのダンスイベントなどもそろえ、来店客数の上積みを目指す。

三越伊勢丹は17年の福袋の販売目標を伊勢丹新宿本店(東京・新宿)など都心の旗艦3店舗で16年比10%増と設定。購入者が自ら体験できる福袋が原動力になるとみる。欧米発の豪華なキャンプ「グランピング」の人気を受け、大型キャンピングカーに2年間のオートキャンプ場利用権やクルマの保管サービスなどが付く1728万円の福袋を用意する。

東武百貨店の目玉の福袋は東武鉄道が17年夏に栃木県の日光・鬼怒川地区で予定しているSL復活運転をいち早く体験できる。10万円という福袋は「日光金谷ホテル」での宿泊も含む。

女性管理職の増加を踏まえ、松屋銀座本店(東京・中央)が企画した福袋は国内有名ブランドのパターンオーダースーツに対話を通じて自己啓発を促す「コーチング」を組み合わせる内容。販売価格は9万8000円。仕事やキャリア形成に関する1時間のコーチングを通じ、自身のなりたい姿を明確にしてもらうという趣向だ。

百貨店業界はファストファッションやインターネット通販との競争激化で主力の衣料品販売が低迷。日本百貨店協会によると、全国の百貨店の売上高は9月まで7カ月連続で前年同月を下回っている。各社は体験型の福袋の品ぞろえを増やし、初売りに訪れる消費者の客層を広げる考えだ。

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