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テント村廃止に戸惑い 熊本・益城町

避難者700人「屋内は怖い」

熊本地震で約3300人が避難を続ける熊本県益城町が町内の通称「テント村」を5月中に廃止する方針を決めたことが避難者に波紋を広げている。町は新たに避難所を設け、テント生活を送る約700人に移ってもらう計画だが「屋内は怖い」「また移動か」と困惑する声が上がる。

「ずっとテント暮らしとはいかないが、建物の中に入るのが怖い」。益城町運動公園の陸上競技場に設置されたテントで暮らす岩見初代さん(69)は複雑な心境だ。

同町は5月上旬の大雨の際、テントに浸水被害があったほか、晴天時は高温になることから「長期のテント生活では安全や健康を守るのは難しい」と判断。例年6月上旬の梅雨入りを念頭に、5月31日までに新設する6カ所の避難所に移転を求めることとし、13日からテント避難者への説明と意向調査を始めた。

だが、2度にわたる震度7の揺れで建物倒壊の恐怖を経験している同町の住民は体育館などの避難所に対する抵抗感が強い。子供3人と避難する沢田めぐみさん(39)も小学3年の次男が建物内に入りたがらない。「テントの暮らしにようやく慣れてきたのに、避難所に移ると怖がるのでは」と心配そうな様子だ。

自宅が全壊し、8日間の車中泊の後に夫婦でテント避難を始めた河野陽一さん(68)は「また移動しないといけないのか」とため息をつく。「足を伸ばして寝られるし、人目を気にしないで済む。避難所では寝られそうにない」。中学生と小学生の息子がいる主婦(43)は「学校が再開したので、通学先に近いテント村から離れづらい」と言う。

こうした声に、町の担当者は「移動は強制ではないが、テント暮らしは問題が多い。子供や高齢者など特に配慮が必要な避難者には屋内の避難所に移ってもらいたい」と話している。

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