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春秋

どちらも最近の話である。ロシアの若い女性記者が言った。「日本人は人前で笑わないと思っていた。私がこれまでに取材した人は誰も笑わなかったわ」。時折スウェーデンから来日する知人にはこう言われた。「日本人は人をからかったりはしないんじゃないのかい」

▼もちろん彼らに悪気はない。「おいおい、そんなわけないだろ」と反論しながら、決して少数ではないであろう普通の外国人に今もある日本人観を垣間見て悄然(しょうぜん)とするのである。サッカー日本代表のハビエル・アギーレ新監督はメキシコ人。記者会見では、サッカー以外について「日本の情報はあまりない」と正直だった。

▼だから、「妻と息子とともに東京に住み、街に出て普通の人々と交流したい」と聞いてホッとする。こちらだって、世界で通り相場になっている「まじめ」一辺倒ではない、大笑いもすれば人をおちょくりもするまことの姿をぜひ見てもらいたい。日本代表を強くするという使命にとってそれはマイナスにならないだろう。

▼46年前、五輪で日本サッカーが銅メダルを決めた3位決定戦の相手が地元メキシコだった。「メヒコ(メキシコ)!」という応援の大合唱が、日本2-0のまま終盤になると、「ハポン(日本)!」に変わったのを思い出す。やけっぱちか、いや日本びいきなのかも。不思議な人々だと思った少年の頃の記憶が鮮明である。

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