東京自叙伝 奥泉 光著 「地霊」が暴く近現代史の虚構

2014/6/16付
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六章から構成されていて、各章にひとりずつ、計六人の主人公が登場する。最初の柿崎幸緒なる男は弘化二年、一八四五年の江戸の大火を五歳で記憶しており、最終章の郷原聖士は一九八二年生まれ。幕末維新から現代までの歴史が物語られ、戦争・事件・風俗・天変地異が走馬灯のように巡り描き出される。

しかし各人物たちは、人格を有する一人の人間ではなく、各々(おのおの)の「私」は「東京の地霊」の輪廻(りんね)転生であり…

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