2018年11月14日(水)

外国人トップの下で働けますか 武田の経営陣一変
長谷川社長「グローバル化避けられぬ」

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2014/4/2 2:30
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■ゴーン1期生も今や課長級 日産、チャットも英語

仏ルノーとの資本提携合意から先月27日で15周年を迎えた日産自動車。カルロス・ゴーン社長を筆頭に国籍や性別などを問わずに多様な人材の活用を目指す「ダイバーシティ経営」を強みの1つに掲げる日産は、グローバル企業として日本勢の先頭を走る。

「幹部に外国人が多いため、日本語で作ると二度手間になってしまう。本社で使う資料のほとんどは英語で作成します」。日産の女性若手社員は事もなげに言う。

合計10人で構成される最高意思決定機関「エグゼクティブ・コミッティー(EC)」の半分が外国人で、本社の重要会議のほとんどが英語だ。本提携後に入社した「ゴーン1期生」も今や一部は課長級だ。社内での立ち話やネット経由のチャットも英語でこなす若手社員が多い。

マツダ、三菱自動車、日本板硝子――。他の大手メーカーにも外国人トップが次々就いたが、最も成功したと言われるのが日産。ゴーン氏の力量によるところが大きいが、かつて「銀座の自動車省」と呼ばれ、官僚的な会社と言われた姿はもうない。(田中暁人)

■ジョブズのふるまい、社員つかむ タカラトミーCOO

ハロルド・ジョージ・メイ氏

ハロルド・ジョージ・メイ氏

1日午前、東京都葛飾区。恒例の「全社方針発表会」に集まった約1千人のタカラトミー社員が騒然となった。同日付で最高執行責任者(COO)に就任したハロルド・ジョージ・メイ氏(50)が登壇し、流れるような英語で自己紹介を始めたからだ。ほどなく、目を丸くする社員に気づき「同時翻訳機を付けてください。え、用意してない?では、日本語で話しましょう」。場内は安堵に包まれた。

いきなりの外国人らしいユーモアで社員の心をつかんだメイ氏。ステージ上を歩きながら雄弁に語る姿を社員の一人は「ジョブズのようだった」と振り返る。スライドを駆使したプレゼンは2時間近くに及んだ。

「タカラトミーの強みは人材」。社内の融和や結束の大切さを説くメイ氏の発言に同社初の外国人COOに身構えていた社員の緊張もほぐれる。「私なら日本人の良さと外国人の良さを融合できる」とも。まずは国内事業の収益力向上に挑み、足場を固める考えだ。

メイ氏はオランダ人だが、日本コカ・コーラなど日本滞在が長い。30年近くトップを務める富山幹太郎社長は「調和とバランスを重視するタイプ」という。しかし、柔和だが、合理的で決断も速い。伸び悩むタカラトミーの収益改善が使命。「青目のサムライ」による改革が始まりそうだ。(新田祐司)

[日経産業新聞2014年4月2日付]

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