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来たぞ水軍・海賊ブーム 映画・コラボ菓子・本屋大賞候補

国内初の国立公園指定から今年で80年を迎える瀬戸内海で、海賊や水軍をモチーフにした映画の上映や、関連商品の発売などが相次いでいる。南北朝時代から戦国時代に瀬戸内海で活躍した村上水軍が中心で、観光関係者も「水軍、海賊が脚光を浴びることで、瀬戸内海の魅力がさらに高められば」と期待する。

小豆島が舞台の映画「瀬戸内海賊物語」で宝探しに出かけるシーン(製作委員会提供)

映画「瀬戸内海賊物語」(大森研一監督)は、小豆島を主なロケの舞台にしており、5月に全国公開される。戦国時代に実在した海賊衆、村上水軍を率いた村上武吉の末裔(まつえい)で、瀬戸内の島でしょうゆ造りを営む家に生まれた少女が主人公。島と本土を結ぶフェリー廃止という危機を救うため、村上水軍が隠した財宝を探そうとする冒険物語だ。村上水軍の歴史などが紹介されるほか、塩飽諸島(香川県)などで活躍した塩飽水軍の流れをくむ少女も登場する。

映画を監督した大森さんは愛媛県出身で「村上水軍のことをもっと知ってほしい、という思いを以前から持っていた。瀬戸内海の風景や、潮流、海霧など自然も数多く盛り込んでいるので、ストーリーとともに楽しんでほしい」と話す。プロデューサーの益田祐美子さんは「この映画をきっかけに、瀬戸内海を訪れる人が増えてほしい」と話す。

映画公開に合わせ、菓子メーカーのハタダ(愛媛県新居浜市)は「瀬戸内海賊物語 宝探しどら焼き」を発売する。5個入りの中の1個が栗入りで「見つけたものには幸運が訪れる」という宝探しの要素を盛り込んでいる。

映画の舞台にもなった小豆島の食品メーカー、宝食品は既存商品のつくだ煮「ごっつおいしいおじゃこ」のパッケージを「瀬戸内海賊物語」にしたバージョンを販売する。「瀬戸内海でとれた食材を使っていることやお子さんに必要なカルシウムが豊富なことから、この商品を選んだ」(片山俊朗会長)という。

また、映画関連以外でも、時代小説家の和田竜さんの「村上海賊の娘」(新潮社)が本屋大賞の候補作にノミネートされるなど人気作品となっている。

突如わき起こったブームについて、観光関係者は「これをきっかけに、今年が瀬戸内海国立公園指定80年であることが全国的に周知されればありがたい」と話す。香川県も80年の記念事業として「宝探し大冒険」などを企画している。

香川県観光協会の梅原利之会長は「シニア層に人気があった瀬戸内海が、昨年の瀬戸内国際芸術祭で若者に脚光を浴びた。今年は子どもたちにも人気になれば。また、瀬戸内を中心に日本が海洋国家であった歴史の再認識も進んでほしい」と期待している。

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