昭和電工会長 高橋恭平さん(下)
便利さ、海外で最も実感 時差なく見落としなし

海外出張に行ったときに日経電子版の便利さを最も実感します。今はたいていのホテルで無線LANの「Wi-Fi」が部屋で使える ようになっていますから、タブレット(多機能携帯端末)を立ち上げて、ちょい、ちょいと画面を触るだけで、日本にいるのと全く変わらない最新ニュースや解説記事を読むことができます。

仕事に関係するキーワードを5個ほど登録しており、それに合致する記事が出るたびにお知らせメールがタブレットに配信されますから、海外にいても情報の見落としがありません。
私の課長時代はこうはいきませんでした。アジアや欧州のホテルで日経新聞を頼むと、だいたい1日遅れで届きます。これでは仕事になりませんから、日本から必要な紙面をホテルにファクスで送ってもらいます。
ところが、枚数が30枚ぐらいになったり、ホテルのボーイさんはその半分ぐらいしか持ってこなかったり……。電子版のおかげでイライラすることがなくなり、なにより秘書が「雑用が減った」と喜んでいます。
正直に言いますと、電子版が便利すぎて、紙の新聞に触れる時間はほんの少し減ったかもしれません。紙面のレイアウトでなければ読んだ気にならないという人もいますが、今のタブレット端末はすごく高精細ですので、紙面と同じイメージが電子版で閲覧できるんです。記事のクリッピングも簡単です。
妻は今でも紙派です。自宅で購読している日経新聞を、私よりも熟読しているようです。
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