アジア4カ国、高級に感じる色は
日本、欧米に染まる
高級なイメージを感じる色はベトナムが「黒」「白」「赤」、タイは「金」「黒」「銀」――。調査会社のインテージと色彩コンサルティングの日本カラーデザイン研究所(東京・文京)が、アジア4カ国で実施した「色に関する意識調査」でこんな結果が出た。

日本、タイ、ベトナム、中国で1~4月に調べた。4カ国合計の総合順位は「黒」がトップ。インテージは「アジアは貴金属系の色に比べ、フォーマルな場で着る衣類の黒に高級感を抱くようだ」とみる。

国ごとに細かく調べてみると価値観の違いが感じられる。日本は「エンジ」や「ワイン」といった円熟味を想起させる色が上位に入るが、ベトナムやタイでは「赤」や「白」などメリハリのある色が目立つ。
日本カラーデザイン研究所は「日本は欧米の傾向に似ており、重厚感や装飾感のある暗めの色に高級感を抱く」と指摘。ベトナムなどは「赤など明るい色に上品で優しい女性的な印象を抱き高級と感じている」と分析している。
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