FX 自動売買、分散投資広がる 各社、戦略選ぶツール強化

2013/7/3付
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外国為替証拠金(FX)取引の自動売買システムである「ミラートレーダー」で、複数のストラテジー(運用戦略)や通貨ペアを組み合わせるポートフォリオ投資が広がってきた。リスクを分散しつつ、利益を出したいという投資家の需要が強まっているためだ。

ミラートレーダーは相場の動きに応じ、あらかじめプログラミングされた戦略に基づいて機械的に売買するシステム。世界のプロが開発した様々な戦略から好きなものを選び、初心者でも高度な売買が可能になる。

40カ国以上のFX会社に同システムを提供するイスラエルのトレーデンシー社によると利益を出している投資家が1つの戦略に投じるのは資金全体の約15%まで。平均的な投資家でも7つの戦略に資金を分散している。

日本でも、2月にミラートレーダーを導入したセントラル短資FXでは「当初、戦略数の平均は3つだったが、世界平均の7つに近づいてきた。通貨ペアもドル円に偏っていない」(マーケティング部)という。

独自に提供するポートフォリオ分析ツールは戦略を3つまでしか入力できないが、「次回のシステム更新に合わせ増やしたい」としている。

インヴァスト証券は7月中旬のシステム更新で、ポートフォリオの組み方を検討する独自ツールを強化する。「組み入れに値する戦略をより厳しい基準で選別する」(鶴見豪・執行役員)

戦略を選ぶ画面では特徴をアイコンで表示し、検討しやすいようにしてきた。6月には最低取引単位を従来の10分の1である1000通貨単位に引き下げ、より多くの戦略を選べるようにした。

FXCMジャパン証券も同社グループが米国で提供する戦略の選別ツールなどを日本に導入する方向で検討する。

戦略のプログラムは非公開だが、過去の運用成績や売買1回当たりの利益や損失は公表されている。各社はデータを分かりやすく加工し、投資家の戦略選びを手助けするツールの開発でしのぎを削りそうだ。

インヴァスト証券は独自アイコンでストラテジーの特徴を分かりやすく説明(同社サイト上の取引画面)

インヴァスト証券は独自アイコンでストラテジーの特徴を分かりやすく説明(同社サイト上の取引画面)

[日本経済新聞夕刊7月3日付]

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