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FX、取引急増でシステム障害 機会損失、利用者に不満も

外国為替証拠金(FX)取引の売買高が高水準で推移するなかで、大手業者によるシステム障害が散発的に起きている。

今月7日、日本時間の午後9時30分。5月の米雇用統計が発表されると、円相場は1ドル=94円台後半から97円台後半まで大きく振れた。米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和策の行方を占ううえで、雇用統計への注目度は極めて高い。

ところが業界2位のDMM.com証券と3位のサイバーエージェントFXでは統計の発表後にシステム障害が発生。一部の利用者がログインできず、取引できなくなった。両社とも、この日は1日当たりの売買高が過去最高に膨らむほどアクセスが集中し、システムが対応しきれなくなったという。

サイバーエージェントでは午後10時ごろにシステムが復旧した。DMMが障害解消を報告したのは翌8日の午前0時すぎだった。

利用者が拡大している自動売買システムの「ミラートレーダー」でも、4月5日にログインしにくくなる不具合が発生。ミラートレーダーを導入するインヴァスト証券やセントラル短資FXなどの利用者に影響が出た。

相場の変動率が高まるなかでシステム障害が起きると、利益を得られたかもしれない取引のチャンスを逃す「機会損失」も大きくなりやすい。FX業界ではシステム障害で投資家に損失が発生しても、業者側は責任を負わないという規約を定めていることが一般的。通常どおり取引できた利用者がいる一方、ログインできなかった一部の利用者には不満も残る。

バーナンキFRB議長が年内に量的金融緩和を縮小する可能性に言及したことで、来月5日の雇用統計への注目は一段と高まりそうだ。FXの取引量も急激に膨らむ可能性がある。サイバーエージェントはサーバー能力の増強で再発防止に備える。DMMもシステムの安定運用に努めるという。利用者も万が一の事態に備え、利用する業者の障害対応や備えを確認することが大切だ。

[日本経済新聞夕刊6月26日付]

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