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ANA、エアアジアと提携解消発表 LCC、日本流サービスで

エアアジアは再参入狙う

ANAホールディングスとアジア最大の格安航空会社(LCC)のエアアジア(マレーシア)は25日、合弁事業を解消すると発表した。ANAは合弁会社であるエアアジア・ジャパンを100%子会社化。国内利用者のニーズにあったサービスを展開し首都圏でのLCC事業を立て直す。エアアジアは国内で新たな提携先を見つけ国内LCC市場への再参入を狙う。

ANAはエアアジアとLCC運営ですれ違いが(中部空港)

「エアアジアのやり方では限界があった」。25日会見を開いたANAの清水信三上席執行役員は東南アジアで成功したエアアジア流ビジネスが国内では不向きだったとの見方を示した。

5月の利用率は53%と同じく成田空港を拠点にするジェットスター・ジャパンに比べても20ポイント以上差をつけられていた。英語の説明も一部に入っているウェブ予約システムや旅行会社を使わない販売手法などが旅客獲得に支障があったという。

一方、余計なサービスを削り格安モデルを追求するエアアジアにとって、ANAの主張はコスト増につながると映った。25日、日本経済新聞との電話取材に応じたエアアジアのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は日本事業は他のエアアジア・グループに比べて「コストが3倍だった」と明かした。

きめ細かなサービスで日本流のLCCビジネスを目指すANAと格安モデルにこだわるエアアジアとの間で意見の隔たりは大きかった。

2013年3月期の営業赤字は35億円と想定以上に膨らんでおり、「これ以上の損失を見過ごすわけにはいかなかった」(フェルナンデスCEO)という。合弁解消は不可避となった。

ANAはエアアジアが保有するエアアジア・ジャパン株式を約25億円で取得し100%子会社化する。10月31日までエアアジアのブランドで現行路線(計画含む)を維持。11月以降の社名や運営方針などについては「7月末にも発表したい」(清水上席執行役員)。エアアジアのフェルナンデスCEOは日本での事業提携先について「4~5社と話し合っている」と述べ、日本でのLCC事業の継続を強調した。

新会社は引き続き成田空港を拠点に路線展開する見通し。ただ、成田空港は都心から遠い。ジェットスターやスカイマークなど格安系3社がひしめき合い「成田の国内線は利益がでない」(エアアジアのフェルナンデスCEO)。ANAが主導権を握ったとしても成田空港の高コストとアクセスの問題は残る。首都圏でのLCC定着には早朝・深夜アクセス手段や空港関連コストの低減など官民挙げてサポートが不可欠となりそうだ。

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