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春秋

トヨタ、キリン、ヤマハ、富士通、三井物産。こうした大手企業19社による「デザイン展」と聞くと、どんな内容を想像するだろうか。人目を引く造形に、あっと驚く色使いの新商品。そうした先入観を覆す展示会が東京・六本木で始まり、若者らでにぎわっている。

▼この「未来を変えるデザイン展」は、高齢化などが進んだ2030年の日本を見据え、ビジネスを通じ社会課題の解決に取り組む実例を、模型や文章で見せる。例えばトヨタなら、環境保護活動を各地で企画、参加者を募り、催しの中で商品名を浸透させている。個人の社会活動を助けることが、ブランド価値を上げる。

▼辞書でデザインを引くと設計、図案、意匠とある。モノや記号の形や色の話と思われがちだが、米国などでは無形のものを生み出すことも指す。日本でもデザイン経営、社会デザイン、コミュニティーデザインなど、用法が広がってきた。モノではなくシステムやサービスの提供に目を向ける企業の動きと軌を一にする。

▼ヤマハの展示は、音楽による街づくり。市民音楽祭の支援で公園や駅前に音楽が流れる街を目指す。高齢者、子育て中の親、子供らを音楽でつなぐ試みだ。楽器というモノづくりから教室での人づくりを経て地域・きずなづくりへ。いろいろな企業がこうした発想で事業をデザインし直せば、未来は開けるかもしれない。

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