投信 外国債券型3年間の運用成績、豪ドル選択型が上位

2013/4/25付
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昨年末の安倍晋三政権の誕生以降、急速に進んでいる円安。外国債券を投資対象にした投資信託の中でも、為替ヘッジありのタイプよりも、外貨建てのタイプに注目が集まっている。外国債券型投信の過去3年間(3月末)の運用成績を調べてみると、ランキング上位には選択通貨を豪ドルにするコースのファンドが並んだ。

市場の環境を3年前と比較すれば、豪ドルは対円で14%上昇している。この間に主要国で金利の低下が広がったことで、ハイイールド債(低格付け社債)やエマージング(新興国)債券への投資を増やす動きが強まっている。

1位は、みずほ投信投資顧問の「米国ハイイールド債券ファンド 豪ドルコース」で、基準価格の上昇率は3年間で約68%だった。同投信は、米ドル建てハイイールド債を主要な投資対象としており、円、米ドル、豪ドル、南アフリカランド、ブラジルレアルの5つの通貨コースがある。

各コースの中でも、豪ドルコースが好成績となったのは、ハイイールド債の高利回り、米ドルと豪ドルの金利差、円安・豪ドル高という3つのプラスの要因が重なったためだろう。1万口当たりの毎月の分配金は、これまで140円だったが、4月決算期から30円引き上げられて170円となっている。

2位に野村アセットマネジメント「野村新エマージング債券投信(豪ドルコース)毎月分配型」が入った。基準価格の上昇率は約67%だった。

ランキング上位に並ぶ多くが毎月分配型だ。1万口当たりの分配金をみると、5位の野村アセットマネジメント「野村米国ハイ・イールド債券投信(豪ドルコース)毎月分配型」が200円と高い。一方で、8位のT&Dアセットマネジメント「野村エマージング債券投信(豪ドルコース)毎月分配型」は85円と低めだ。ここまでの好調な成績を背景に、直近の決算で分配金を増額しているものもある。

(ファイナンシャルリサーチ代表 深野康彦)

[日本経済新聞夕刊4月25日付]

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