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バーコードで安い店検索 価格比較アプリでお得生活

店頭でも通販でも

「一番安い店はどこ?」――。買いたい商品の価格を簡単に比較できるスマートフォン(スマホ)用アプリの種類が増えている。実店舗と通販サイトの価格を比べられるのが一般的。商品に付いたバーコードをスマホのカメラで読み取ったりキーワードなどを入力したりすれば、通販サイトだけでなく近隣の店の価格を表示するサービスもある。価格を重視する人、商品を手にする時間を優先する人など多様なニーズに対応している。

家電量販店大手のヨドバシカメラは2012年10月、スマホ用の無料アプリ「『ヨドバシ』ショッピングアプリ」の提供を始めた。

値引き交渉しやすく

バーコードを読み込むとネット上の価格を調べられる(東京都千代田区のヨドバシカメラマルチメディアAkiba)

利用者がアプリでバーコードを読み取ったり、商品名を入力したりすると、ヨドバシで売っている商品の情報が表示される。価格や各店舗の在庫状況、商品レビューなどだ。アプリからオンラインで商品を買えるほか、店に取り置きを申し込むこともできる。

高い家電製品を買うときには競合店を回る消費者が多いが、このアプリを使えば手間が1つ省ける。東京都台東区在住でデジタルカメラの購入を検討中という男性会社員(29)は「商品在庫数と在庫のある店が見られるのは購入のタイミングを決める上で便利。価格も出るので他社と比較しやすい」と話す。

ヨドバシはこのアプリの配信開始とほぼ同じタイミングで、実際の店の売り場の値札近くに各商品のバーコードを設置した。店に来た人はヨドバシのアプリをインストールしたスマホでバーコードを読み込めば、簡単な情報をアプリから見ることができる。商品を持ち帰る手間を省いたり商品代金を払う時間を節約したりしたい人は商品を見ながら店員の説明を聞き、アプリを通じてネットで商品を買うといったこともできる。

売り場に貼ったバーコードは一般的なバーコードと同じ。バーコードを読み取って各サイトを比較する他社のアプリをヨドバシの店内で使っても問題ない。来店客は店頭とネット上の価格を比べ、値引き交渉しやすくなる。ヨドバシの藤沢和則副社長は言う。「価格比較は買い物の楽しみの1つ。店として当たり前のサービスを提供した」

アプリ開発のコードスタート(東京・千代田)が10年6月に提供を始めた「ショッピッ!」もバーコードを活用したスマホ向けアプリだ。商品のバーコードをかざすか、商品名を入力すると、ヤフーや楽天市場など40の提携通販サイトでの価格が一覧表示され、比較できる。サイトの情報だけでなく全地球測位システム(GPS)機能を活用し、音楽ソフト販売店「HMV」や「ジュンク堂書店」など提携している4チェーンの近隣店舗の情報や価格も表示する。

12サイト、金額順に

アプリは米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」と、米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」搭載のスマホに対応しており、13年1月までに86万件を超えるダウンロードがあった。コードスタートの久米田晶亮取締役は「価格を重視する場合は通販サイト、その商品がすぐ必要な場合は実店舗といった具合に状況に応じて選べるのが強み」と説明する。

信販大手のセディナは12年12月にスマホ向けアプリ「プライスナビ」の無料配信を始めた。手元のバーコードをアプリで読み取ると、楽天市場など12の通販サイトが最も安い金額順に表示される。セディナの会員制サイト経由で買い物の代金を払えば、他の通販サイトに直接アクセスして払う場合に比べセディナのポイントが2倍以上付く。

カカクコムの価格比較サイト「価格.com」は13年2月の利用者が前年同月比2割増の4171万人。商品を買う前に価格を下調べする人は今後も増えそうだ。春は新生活の準備をする時期。家電製品や日用品などへの出費をなるべく抑えたい人は、こうした価格比較サービスを活用すると上手な買い物ができそうだ。

(消費産業部 藤田心)

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