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皮膚感覚と人間のこころ 傳田光洋著

「もうひとつの脳」の役割解明

(新潮社・1100円 ※書籍の価格は税抜きで表記しています)

私はアレルギー持ちで、とにかく皮膚が弱い。髭剃(ひげそ)りで肌が荒れるのが嫌だから、髭を伸ばしているし、冬になると乾燥肌に悩まされるので、風呂上がりの全身クリームが欠かせない。

そんな皮膚の悩みを抱えている人は、この本を熟読すべきだ。

とはいえ、本書は、いわゆるハウツー本とは一線を画している。著者の研究だけでなく、豊富な科学論文が紹介される(文章はこなれているのでご心配なく!)。

著者は、皮膚を"もうひとつの脳"ととらえており、皮膚の「聴覚」や「視覚」、さらには、こころの状態と皮膚の関係など、驚くべき皮膚のメカニズムの数々を紹介してくれる。

鬱状態や拒食症と皮膚が関係している? 親子のスキンシップが子供の行動に影響を及ぼす? 人はなぜ、メイクアップやボディペインティングや入れ墨をするのか? それらはいつから始まったのか?

皮膚なんて、身体を覆っている薄い膜、くらいに軽く考えていたあなた。本書を読めば、皮膚のありがたみが実感できるはず。もちろん、皮膚のケアに欠かせない科学知識も増えますよ~。

★★★★

(サイエンス作家 竹内薫)

[日本経済新聞夕刊2013年2月6日付]

★★★★★ これを読まなくては損をする
★★★★☆ 読みごたえたっぷり、お薦め
★★★☆☆ 読みごたえあり
★★☆☆☆ 価格の価値はあり
★☆☆☆☆ 話題作だが、ピンとこなかった

皮膚感覚と人間のこころ (新潮選書)

著者:傳田 光洋.
出版:新潮社
価格:1,155円(税込み)

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