2019年3月26日(火)

FX、バイナリーオプションに自主規制案 賭博性の排除、明確に

2012/12/26付
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外国為替証拠金(FX)取引の「バイナリーオプション」に対する業界の自主規制案が明らかになった。

バイナリーオプションは、将来の相場の騰落を二者択一で選ぶ商品。例えば、「1時間後のドル・円レートが、現在よりも円高か円安か」を予想して投資する。予想が的中すれば、投資金額の2倍弱の払い戻しが受けられるが、外れれば投資金額はゼロになる。

バイナリーオプションは仕組みが単純で分かりやすいうえ、最低100円程度から投資できる手軽さから取引が急増している。しかし、業界内や当局から「賭博性が高い」との批判も出始めた。

金融先物取引業協会は9月からバイナリーオプションに関する作業部会を立ち上げ、自主規制案の骨子をまとめた。参加したFX会社の幹部は、「金融商品として賭博との線引きをはっきりさせること、投資家保護を徹底することなどが重視された」という。

では、今後、バイナリーオプションがどのように変わるのか。まず、開始から5分後、10分後を予測するといった超短期型の商品は禁止となり、「十分な取引期間」の設定が必要になった。また、現状では、一度購入したら結果を待つだけの商品が多いが、今後は取引期間中は常に価格が示され、自由に取引できるようになる。極めて高い払い戻し倍率となるレンジの設定や、FX会社の「総取り」となるレンジの設定もできなくなる。

投資家保護のしくみも整備される。顧客の資産などに基づき、1日あたりの取引上限や許容損失額を設定。取引にのめりこんで大きな損失を出すリスクを減らす。ユーザー全体の総取引額や総利益額も定期的に開示し、平均的な利益水準を把握できるようにする。

こうした規制案にFX会社からは「長期的な市場拡大のために必要」とする声がある一方、「最大の魅力であるシンプルさがなくなり、顧客離れが起きる」との懸念もある。規制の詳細は今年度中にまとめる方針だ。

(日経マネー編集部)

[日本経済新聞夕刊12月26日付]

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