何を反省すべきかがわからない民主党

2012/12/22付
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政権交代させてやはり正解だった。そう言いたくなる民主党の体たらくだ。野田佳彦首相の後任の代表をどう選ぶのか。それさえなかなか決められない。

両院議員総会を22日に開いて新代表を選出するはずだった。26日に特別国会が始まる。それまでに首相指名選挙では誰に投票するのかを決める必要があるからだ。

ところが党内から「敗因の分析や反省もせずに代表は決められない」と異論が噴出した。衆院選候補のほぼ8割が落選したことを踏まえ、落選した候補にも投票権を与えよ、との声も出た。執行部は代表選の延期に追い込まれた。

党の顔を一刻も早く決め、再建へ動き出す。いや、じっくり時間をかけて党員の声も聞き、来年1月末の通常国会召集までに決める。どちらの考えにも一理ある。問題はどちらにするかをなかなか決められず、決めた方針も変わるかもしれないことだ。

与党の重荷から解放されたのに相変わらず日程設定ができない。組織としてのガバナンスの欠如はいよいよ深刻だ。まずは反省だ、と叫ぶ人たちは何を反省すべきかがわかっているのだろうか。

議員がてんでに発言するが、言いっ放しで意見集約ができない。すべての相手にいい顔をしたくて、その場しのぎでころころ発言が変わる。過去3年あまり何度もそんな場面をみてきた。

民主党には綱領がない。主義主張がばらばらの人たちの選挙互助会という以上のまとまりがなかったことが党分裂の要因だった。

中道リベラルといった政策軸を定め、純化された組織をつくるのか。それとも反自民を旗印に他の野党との大同団結を目指すのか。きちんと方向を出すべきだ。

党の意思決定は誰がいつどこでするのか。そうした組織運営の手順もはっきりさせたい。政治には世間受けの悪いことにも取り組まなくてはならないときがある。増税と聞いて離党する議員が続出する。そんな集団は結局、有権者から見捨てられた。

与党時代でも不十分だった地方組織の拡充も重要な課題だ。

衆参両院で多数派が異なるねじれは続く。野党だからと何でも反対に逆戻りでは無責任だ。与党を厳しく監視しつつ、必要な改革には協力する。あるべき野党像をつくる絶好の機会でもある。民主党はそれをよく自覚し、解党的出直しに踏み出してほしい。

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