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FX、スプレッドの縮小相次ぐ 顧客獲得へ競争激しく

外国為替証拠金取引(FX)で、実質的に利用者がFX会社に払う手数料に相当するスプレッド(売値と買値の差)を引き下げる動きが相次いでいる。利用者取り込みに向けFX会社の値下げ競争が激しくなっている。

カブドットコム証券は10月下旬にドル円、ユーロ円、豪ドル円など6通貨ペアのスプレッドを縮めた。ドル円を0.8銭から0.5銭に縮小したほか、ユーロ円は2銭から0.9銭、豪ドル円は2.3銭から1.4銭と大幅に縮小した。

SBIグループのFX専業業者、SBIFXトレードも相次いでスプレッド縮小を打ち出した。ドル円など主要通貨ペアのスプレッドを段階的に縮めたのに続き、豪ドル円、ニュージーランドドル円、南アランド円などの高金利通貨でもスプレッドを引き下げた。

スプレッドは売値と買値の差額。多くのFX業者は取引手数料を無料にする代わりに、この差額を収益にしている。スプレッドは利用者にとってはコストで、スプレッド引き下げはFX利用者の収益性向上につながる。

東京金融取引所が運営するくりっく365ではスプレッドからは手数料をとっていないため、スプレッドは実勢に応じて変わる。10月から主要な通貨ペアの売買提示価格を従来の小数点第2位までから第3位(5厘刻み)までに変え、より細かく売値と買値の差額が求められるようになった。

その結果、変更前は最低でも1銭以上のスプレッドがついていたが、10月1~26日にはドル円でスプレッドが0.5銭以下の取引が全体の半分以上を占めた。平均スプレッドはドル円で変更前から0.389銭小さい0.729銭、ユーロ円では0.404銭小さい0.980銭に縮小した。

足元では主要通貨ペアのスプレッド縮小の動きは一段落しているが「衆院選の結果を受けて為替が変動すれば、顧客獲得を狙ってFX業者のスプレッド縮小の動きが再開する」(FX関係者)とFX利用者に追い風になるとの見方が出ている。

[日本経済新聞夕刊12月5日付]

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