2018年1月22日(月)

政策実行力に課題 補正予算が試金石
前原経財相、日銀の外債購入を提案

2012/10/2付
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 1日発足した野田第3次改造内閣が直面するのは、国内景気への対応だ。野田佳彦首相は改造後初の閣議で、景気の下振れを防ぐため「切れ目ない経済対策」を指示したが、2012年度補正予算案の扱いなど政策の実行力には疑問符もつく。前原誠司経済財政担当相が日銀による外債購入に言及するなど、金融政策への圧力が高まる兆しも見える。

 「景気回復の動きがちょっと足踏みしている状況ではないか。必要とあらば適切に対処していく」。城島光力財務相は1日の記者会見でこう語った。前原経財相も「切れ目ない財政・金融政策をしっかりやっていく」と強調した。

 同日に閣議決定した新内閣の基本方針には、2014年4月の消費税率引き上げ開始をにらみ「機動的な財政出動を含む切れ目ない経済対策に取り組む」との文言が入った。補正予算編成を連想させるが、今年は環境が例年と異なる。

 最大の壁は国会情勢。赤字国債発行法案が通らないかぎり、今年度予算の執行をさらに抑制せざるを得ない状況で、補正予算の財源を確保するのは難しい。城島財務相は「(財政出動のためにも赤字国債発行法案の)早期成立が必須だ」と訴えるのが精いっぱいだった。

 財政政策が機動性を欠くなか、日銀の金融政策への期待が高まりつつある。前原経財相は1日の記者会見で、円高是正のために日銀が外債を購入する案を「金融緩和を進めていくうえでの有力な材料の一つ」と指摘。「今まで以上に厳しく、日銀が(物価上昇率1%という)政策目標を実行する気構えがあるかをみたい」と強調した。

 日銀による金融緩和の強化は、前原氏が民主党政調会長時代からの持論。だが経財相は日銀の金融政策決定会合に出席して意見を述べる権限も持つだけに、これまでとは発言の重みが異なる。

 前原経財相は「(日銀の緩和が)足りないなら、しっかりと対応を促す発言をしていきたい。実行するように主体的に取り組む」と述べ、デフレ脱却に向けて日銀に一段の緩和を迫る姿勢を鮮明にした。

 ただ、日銀による外債購入は為替市場での円売り・外貨買い介入と同じ効果を持つ。財務省は「為替介入の権限は財務省に一元化されており、日銀独自の判断による為替介入を認めていない日銀法に違反する」と日銀による外債購入案に反対している。

 城島財務相は同日の記者会見で、日銀の外債購入について「基本的には慎重に検討すべき課題」と述べるにとどめた。

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