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衣類の持ちすぎはNG 旅の荷造り3つのルール

 夏休みに向けて、旅行の準備を始めた人もいるだろう。いざ荷造りを始めると、あれもこれもと荷物は増えがちだ。必要なモノをコンパクトにまとめ、快適に旅行するにはどうすればいいのか。旅慣れた人の荷造り術を参考に、手早くスッキリと旅の準備を終えるコツを調べた。

部屋もスーツケースも収納の基本は同じ

荷造りで大事なのはとにかくモノを減らすことだ。「部屋でもスーツケースでも、整理や収納の基本は同じです」。住生活アドバイザーのすはらひろこさんは、こう強調する。(1)余分な荷物がないか見直し、モノを減らす(2)使用目的などに応じて、系統ごとに分類する(3)位置を決めて収納する――のが鉄則だ。

まず持っていく荷物のリストづくりから始めよう。子ども連れの家族旅行か、ふらっと一人旅かによって必要な荷物は異なる。国内か海外か、何泊するのか、山か海か、おしゃれなレストランに行く機会があるか。旅の行き先や日程、場面、気候などを考えながら順番に挙げる。荷物を実際に並べると、どれくらいの量になるかも実感できる。

服や下着の替え、雨具、洗面道具、化粧品、カメラ、常備薬、ガイドブック――。荷物がスーツケースやかばんに収まればいいが、たいていは入りきらない。そこで次に何を置いていくかを考える。

真っ先に見直すべきなのはかさばる衣類だ。すはらさんは「現地で着回せるシンプルな服、上下の組み合わせで印象が変わる服を選ぶといい。連泊する予定があれば洗濯ができるので、下着も減らせる」とアドバイス。古着を持参して旅先で処分したり、必要になったら現地で購入したりするのも衣類を減らすコツだ。手で巻くだけで体積が減る衣類圧縮袋は有効に使いたいが、頼りすぎると荷物が重くなるので要注意だ。

近畿日本ツーリスト添乗員で海外旅行のベテランの長屋雅博さんも「かさばる衣類を最小限にまとめるのがコツ」と口をそろえる。ほかに重くなりがちなのは書籍や液体入りのボトル。ガイドブックは使う部分だけ切り取り、化粧水は小分けのボトルに移し替えれば軽くなる。旅先ですぐ買えたり、宿泊先で借りられたりするモノも置いていく。「とりあえずという程度なら使わない」と自分に言い聞かせることも重要だ。

スーツケースは空きスペースを確保

スーツケースやかばんは土産を持ち帰る分も計算して、空きを作っておきたい。旅先でいったん荷ほどきすると、同じ荷物でも出発前よりスペースをとることが多い。「ケースの空きスペースは容量全体の3割を目安に」(すはらさん)。海外旅行の場合は「半分空けるつもりで」(長屋さん)余裕を持とう。

旅の荷物減らしに役立つグッズを使う手もある。J,s旅道具池袋店(東京都豊島区)の和田一真店長によると、複数の国を巡って電気製品を使う時もひとつで対応できる変換プラグや、滞在先で手軽にできる洗濯キットなどが人気。ほとんどが1千~2千円前後で手に入る。すはらさんはひざかけにも収納にも使える風呂敷を推す。

持って行く荷物が決まったら、次に洗面具や薬など系統ごとに分類する。小分けできるポーチや洗濯ネット、ジッパー付きの袋などを活用するとすっきりし、スーツケースの中での配置も決めやすい。実際に詰める際は持ち運ぶときを想定し、靴や書籍、電気製品など重たいものを下に、軽い衣類や雑貨・小物は上に置く。隙間や壊れ物の周辺は丸めた衣類などでふさぐと安定する。

飛行機に乗る際、預けるスーツケースについては、全日空の国際線エコノミークラスで1個23キログラムなどと重量制限がある。長屋さんは「航空会社にあらかじめ確認し、制限内でできるだけ大きめのスーツケースをそれぞれが持っていく方がいい」と話す。

「荷造りの大変さも旅の楽しみ」(和田さん)。しっかりと準備して、夏の思い出を残したい。

(河野俊)

[日経プラスワン2012年7月21日付]

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