流される 小林信彦著 明治の祖父にみる東京人の原型

2011/10/17付
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この作品は、『東京少年』『日本橋バビロン』と書き継がれてきた3部作の完結編である。今回の物語は主人公=語り手の「私」から二代さかのぼった母方の祖父の話に始まる。高宮信三というこの祖父は明治17年(1884)に山形県から上京して、後に沖電気の名前で知られることになる電気会社に就職し、21年間技術者として働いた人物である。

しかし、この人物の伝記をたどることが本作の主題なのではなく、信三はいわば背景…

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