なでしこ、悲願のメダルへ 激しいプレスとパス戦術
サッカー女子W杯展望

(1/2ページ)
2011/6/25付
保存
共有
印刷
その他

サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会が26日に開幕する。ドイツ国内9会場で大会は行われ、出場16カ国が7月17日の決勝(フランクフルト)を目指す。国際サッカー連盟(FIFA)ランキングで4位の「なでしこジャパン」は優勝候補の一角として大会に臨む。悲願のメダル獲得は成るか――。

集大成としてゴールに強いこだわりを見せる沢

集大成としてゴールに強いこだわりを見せる沢

日本で第1回の全日本女子選手権が開催されたのは1980年3月のことである。きっかけは79年にFIFAが各国協会に「女子サッカーを管轄に置き、普及と発展を図ること」という通達を出したことだった。

それを受けて日本サッカー協会(JFA)傘下の女子連盟が発足、登録チーム数52、選手数919人でスタートした。初の全日本選手権は出場8チームで8人制、使用球は小学生と同じ4号球、試合時間は25分ハーフなど、当初はまさに"女子供の扱い"だった。

正式に日本代表が編成されたのは81年6月、第4回アジア選手権(香港)に参加した時だ。遠征費の半分は選手の自己負担。台湾とタイに敗れ、インドネシアに半田悦子のゴールで歴史的勝利を飾ったものの1次リーグ敗退。そういう草創期の苦難を乗り越え、30年で世界の頂点を狙える位置まで来たわけである。

世界4位といっても状況は甘くない。現在の女子の勢力図は米国、ドイツ、ブラジルがビッグ3で、その下の第2集団の先頭に日本はいる。W杯に出てくる5位スウェーデン、6位カナダ、7位フランス、8位北朝鮮、9位ノルウェー、10位イングランド、11位オーストラリアとの差は紙一重である。

3年前の北京五輪4位と昨年のアジア大会優勝でマークも厳しくなった。高い位置からの連続的なプレスとショートパス攻撃という日本の戦法を相手が忌避するようになったのだ。守備の網にかかる前に低い位置からロングキックを多用したり、プレスをかけさせておいて大きくサイドを変えたり。5月の米国遠征はそういう相手の術中にはまって2連敗した。

日本代表の佐々木則夫監督は「よりプレスを厳しくかけて正確なフィードをさせない、ロングをけられたら先にステップバックしてラインコントロールでマイボールにするとか、こちらも対策は立てている」という。

日本がW杯初のメダルを手にするには1次リーグB組の首位通過が必要だろう。2位通過では準々決勝でA組1位通過が濃厚な地元ドイツと当たる可能性が広がる。それは避けたい。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]