サッカー代理人 ロベルト佃著 タフな交渉人の仕事や人脈

2011/6/24付
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(日文新書・743円 ※書籍の価格は税抜きで表記しています)

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サッカービジネスは代理人なくしては成立しない。だが彼らがどんな活動をしているかはあまり知られていない。

著者は今をときめく長友佑都(インテル)や長谷部誠(ヴォルフスブルク)をクライアントに持つ敏腕代理人である。

著者は6カ国語を自在に操る。日本語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、フランス語、英語。しかし言葉が堪能であれば、誰でも務まるほど甘い仕事ではない。

選手を発掘し、長所を見抜き、クラブに売り込む。その際、最も重要なのは情報収集力であり、交渉力であり、その前提となる人脈力である。

契約書にサインしたからといって安心できないのがこの世界の怖いところ。著者によれば〈イギリスとドイツに関しては、一度も、1日も支払いが遅れたことはない〉。だが、こうした国はわずか。南欧のクラブでは支払い滞納など契約の不履行は日常茶飯事。精神的にタフでなければ、この仕事は務まらない。

著者にはルーティンがある。交渉の90分前には角砂糖を食べる。脳に糖分を補給して脳細胞を活性化させるのだ。タフ・ネゴシエーターは1日にして成らず、だ。

★★★★

(スポーツジャーナリスト 二宮清純)

[日本経済新聞夕刊2011年6月22日付]

★★★★★ これを読まなくては損をする
★★★★☆ 読みごたえたっぷり、お薦め
★★★☆☆ 読みごたえあり
★★☆☆☆ 価格の価値はあり
★☆☆☆☆ 話題作だが、ピンとこなかった
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