一層の情報開示が必要 高橋実・東京工業大学准教授
東電の事故報告書 専門家に聞く
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東京電力の報告書は計測結果などの事実が記載されており一定の評価はできる。ただ経緯の説明に終始し、いつ、何をどうすべきだったという視点が抜けている。例えば2号機の炉心の冷却装置が止まってから、安全弁を開けて海水を注入するまで時間がかかった。炉心の露出を避ける方法としては遅いが、専門家以外は記述を見ただけではどこに問題があるのかわかりにくい。
(原子炉で起きたことの)解析自体は1週間程度で出る分量。...
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