震災と文学、荒川洋治さんに聞く
地域への想像力養おう 詩も現実にまみれる試みを
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日本を揺るがす大災害は詩や小説にも、大きな課題を投げかけている。今、文学はどこに向かえばいいのか。第一線で詩作しながら、古今の文学作品を精力的に紹介してきた現代詩作家、荒川洋治さんに聞いた。
時代が激変する時には、人の心を揺さぶる優れた文学が生まれる。そんな思い込みは、会って早々に覆された。
「この大災害を、文学の言葉にするのは、とても難しい」。荒川さんはそう語る。「詩は集団的、社会的な言葉とは、...
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