2019年1月17日(木)

老後の資産運用、落とし穴に注意

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2011/2/13付
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リタイア後の資産運用では「長い老後生活に備えて少しでも高い利回りがほしい。でも、資産の目減りは困る」と考える人が少なくない。高い利回りを求めると、予想外に大きなリスクを抱える恐れがある。分かっていても陥りがちな老後の資産運用の注意点をまとめた。

「営業マンに勧められるままに投資信託を買ったのがいけなかった」。岐阜県の男性(65)はため息をつく。ここ数年「環境」「インフラ」「新興国」などへの投資に魅力を感じ、様々な投信を購入。だが、どれも購入後に値下がりした。売るに売れずにいると別の投信を勧められ、買い替えるとまた値下がり。「リスクを分かって買ったつもりだが、結局、分かっていなかった」と反省の日々だ。

元本割れトラブル

弁護士の香月裕爾さんは「最近、高齢者向けの金融商品販売でトラブルが目立つ」と話す。2010年夏には大阪地裁で、一人暮らしの高齢女性に内容の理解を得ないまま複雑でリスクが高い投信を販売したとして、地方銀行に損害賠償を命じる判決が出た。金融機関には顧客の投資経験や資産内容にふさわしい商品を売らねばならない法的な規制があり、リスク商品については時間をかけて説明して書面で確認するなどの対策が講じられている。にもかかわらず「高齢者がリスクを理解せず金融商品を買い、元本割れしてトラブルになる事例が後を絶たない」(香月さん)。

日経生活モニターに登録する読者を対象に、11年1月に老後の資産運用に関して調査した結果、60歳以上の人が期待する平均運用利回りは「年5~6%」が最多(グラフA)。ネット銀行の定期預金(1~3年)金利や個人向け国債の利回りが現在、年0.2~0.4%程度なのと比べ、高い利回りを求める人が多い。半面、48%が「手持ち資産の元本割れは困る」と答えた。

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