春秋

2010/12/28付
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 理屈と膏薬(こうやく)はどこへでもくっつく――。近ごろはとんと聞かなくなったが、無理な話に道理を押し立ててはばからぬ様子を、昔の人はこう言って笑った。屁(へ)理屈は膏薬、つまり塗り薬や貼り薬のたぐいと同じくらい重宝、というわけか。

▼民主党がたちあがれ日本に連立政権入りを打診し、断られたという。そりゃあそうだろう。「たちあがれ」といえばかなりの保守派だ。路線はずいぶん異なる。なのにあえて手を携えようというのは、さすがに理屈をどんなにつけても難しい。もともと民主党じたいが右につき、左にくっつく存在ではあるけれど。

▼それもこれも国会を乗り切る算段だ。自民党だってかつて社会党と組んだのだから、現実の政治はなんと融通(ゆうずう)無碍(むげ)なことか。しかし国のために小異を捨てて、というならともかく、その場しのぎの数合わせは見苦しい。本社とテレビ東京の世論調査では民主党も自民党も支持率が下がり、途方に暮れる民心が映る。

▼理屈と膏薬は……と書きだした以上、民主党の小沢さんにも触れないわけにはいかない。やがて強制起訴されて裁判が始まるから国会での説明は必要なし、と政治とカネをめぐる事件で強弁を通す「一兵卒」である。あっちでもこっちでも、膏薬をぺたぺた貼り付けて涼しい顔の人たち。傷は相当に深いはずだが。

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