2019年1月16日(水)
スポーツ > コラム > 記事

駆ける魂

フォローする

理想の走り追い求め十余年 マラソン・藤原新(上)

(1/2ページ)
2010/12/1 7:00
共有
印刷
その他

「マラソンを楽に走ることはできる」と藤原新(レモシステム、29)は言い切る。それができるかどうかは、いわゆる体力ではなく、ランニングフォーム次第なのだと訴える。

理想のフォームを「言葉で簡単に表せるようにしたい」と話す=写真 小野口 健太

理想のフォームを「言葉で簡単に表せるようにしたい」と話す=写真 小野口 健太

足音まで変わる

「走っているうちに『あっ、来た』という瞬間がある。『はまった』という感じです。そうなると足音まで変わる。その理想のフォームさえつかめば、エネルギーがかすかすの状態でも、どこまでも走れる」

「フォーム至上主義者」になったのは高校時代にさかのぼる。諫早高(長崎)2年のとき、5000メートルと1万メートルで当時の長崎県記録をマークした。

しかし、年が明けると停滞した。「練習はしているし、やる気もあるのに記録が伸びなかった。体力は確実に増しているのだから、遅くなるわけがないのに」

走る技術はデリケート

そのとき気付いたのだという。「問題があるとしたら、フォームしかない」と。「そこから僕のフォーム探しの旅が始まったんです」

長距離走のトレーニングというと、心肺機能と脚力を高めることに焦点を絞りがちだが、藤原はランニングの本質はそこにあるのではないという思想に至り、フォーム、つまりランニングの技術の追究をスタートした。

走る技術は非常にデリケートなものだ。姿勢、モーション、そのタイミングによってフォームは微妙に変わる。

「腕の振りはこうだ」という答えを得ても、そこばかりに集中すると、他の動きが狂ってくる。そうなると「あの腕振りは間違っていたのではないか」という考えが頭をよぎり、また最初からやり直しになる。

今年2月の東京マラソン(2位)では20キロの手前、初優勝した5月のオタワマラソン(カナダ)では17キロ過ぎで「これだ」というものに至ったという。しかし、一夜明けると、どこかがずれてしまう。

  • 1
  • 2
  • 次へ

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

共有
印刷
その他

電子版トップスポーツトップ

駆ける魂 一覧

フォローする
天才と言われるのが一番嫌だった

 「相手とケンカができないとだめです」。やや物騒な物言いで中田久美(47)は豪放に言い放つ。「ケンカできる選手がコートの中に何人いるか。それでバレーボールは決まります」
 15歳で日本代表に選ばれた。日 …続き (2012/11/10)

選手にヒントは与えるが、指示はまばらだ

 「世界を知らなければ世界には勝てない」。日立時代、当時の監督、山田重雄からそうたたきこまれて育った。世界一は目指すものではなく、当然つかむべきものだった。ロサンゼルス五輪の「銅」は首からすぐ外し、1 …続き (2012/11/10)

勝負どころではセオリーを外したい

 自分が「バレーはケンカ」と思って戦ってきたから、要所で腰が引けるセッターを久光製薬監督の中田久美は認めない。本人によれば勝負強いセッターとは「大事な局面で意表を突くトスをする。勝負どころであえてセオ …続き (2012/11/10)

ハイライト・スポーツ

[PR]