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論より感覚、圧巻スタート 陸上短距離 福島千里(上)

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2010/11/3 7:00
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11日後に開幕が迫る中国・広州アジア大会。これまで国際舞台に臨む日本陸上陣でスポットライトが当たるとしたらマラソンや長距離、男子選手と相場は決まっていた。今回は少し様相が違う。代表59人の「顔」として女子スプリンター、福島千里(22)がいる。

2008年の北京五輪で女子100メートルに日本選手として56年ぶりに出場。昨季から今年5月までに日本記録を6度も塗り替えた。

ア大会で44年ぶりの100メートル金狙う

100メートル11秒21、200メートル22秒89はともに今季アジア最高。「今シーズンをしっかり締めくくる大会にしたい」と語る広州では、日本勢44年ぶりの100メートル金メダルがかかっている。

普段のおっとりした雰囲気とのギャップも相まって、圧巻のパフォーマンスは見る者を驚かす。「あの走りを見たら誰でもモノが違うと感じるはず」。福島を中学時代から知り、高校卒業後の3年前から直接指導する北海道ハイテクアスリートクラブ代表の中村宏之(65)は断言する。

あっという間にトップスピード

素人目にも分かるのがスタート。低い姿勢からの飛び出しであっという間にトップスピードに乗る。

短距離のデータ分析を続けている日本陸連科学委員会の松尾彰文によると、「最初の10メートルがとてつもなく速い。(五輪や世界選手権で決勝進出できる)11秒0台の選手のダッシュ力」。

そこからは1秒間に4.7歩刻める高速ピッチで駆け抜ける。地面をけり上げず、前、前と足を運んでいく走りは「速い動きこそ重要」という考えを持つ中村の指導で磨かれたものだ。

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